インプラントとは

インプラント

インプラントは第二の永久歯といわれるように、ご自身の歯に近い状態を取り戻すことができる治療技術です。 インプラントが第二の永久歯と呼ばれる理由は、インプラントの構造がブリッジや入れ歯といった、従来までの治療技術と全く異なるからです。

歯の構造は、大きく分けて歯肉から見えている「歯冠」と歯肉下の「歯根」の2つに分かれます。歯根は、歯を顎の骨に固定し歯冠を支えている部分です。歯を失うということは、この2つを失うことでもあります。

歯冠の機能を取り戻すには、入れ歯やブリッジといった治療方法があります。しかし、歯冠と歯根の両方、つまり歯全体の機能を取り戻すことができる治療はインプラントだけであることから「第二の永久歯」ともいわれているのです。

インプラントの利点
1.噛む力が天然の歯と変わらない
これはインプラントを顎の骨に植立して、直接に固定しているためです。

2.周囲の歯を傷つけない
ブリッジのように前後の歯を削ったり、入れ歯のように前後の歯にバネをかける必要がありません。インプラントは他の歯に負担をかけずに単体で機能させることができます。

3.美しい仕上がり
セラミックやジルコニアなどの人工歯(上部構造)を選択すれば、高い審美性が期待できます。また、インプラントが顎の骨に力を加えますから、顎の骨が痩せるのを防ぐ効果もあります。

インプラントの欠点
1.治療期間が長い
顎の骨に植立したインプラントが、周りの骨と結合するのに2ヶ月から6ヶ月かかります。その後に上部構造の人工歯を取り付けますので、トータルで3ヶ月から7ヶ月程度かかります。

2.全ての人に対応できるわけではない
糖尿病や心臓病など全身の状態によっては、インプラント治療ができないことがあります。インプラント治療を希望される方は主治医とご相談していただく必要があります。

3.健康保険の適用がない
インプラントは自由診療扱いのため健康保険の適用がありません。使用するインプラントの種類や本数、人工歯の種類によって費用は異なります。

インプラントの構造

インプラントの構造インプラントは、フィクスチャー・アバットメント・人工歯(上部構造)の3つのパーツで形成されています。

フィクスチャー
歯の根に相当する部分です。顎の骨の状態にあわせてフィクスチャーを選択します。

アバットメント
フィクスチャーと上部構造の人工歯をつなげる部分です。アバットメントで人工の歯が歯肉から生えているように見せることができます。

人工歯(上部構造)
歯肉から出ている部分です。人工歯の素材はセラミックなど様々あり、機能性と審美性によって選択することができます。

天然歯に近い噛み心地が最大のメリット

インプラント入れ歯やブリッジは、歯ぐきから上の部分だけを人工歯で補うものですが、インプラントは、人工歯根を埋め込み、歯の根っこの部分からすべてを補う点が大きく異なっています。そして、歯根がしっかりしているからこそ、天然歯と同じ感覚で噛むことができるのです。

従来、入れ歯では食べ辛かった硬いお煎餅などもバリバリと食べられますし、カケラが挟まるなどの嫌な痛みに悩まされることがありません。また、入れ歯などは取り外して手入れをする必要がありますが、インプラントは普通に歯磨きをするだけで済み、天然歯と変わらない生活ができるのです。

「インプラント」「入れ歯」「ブリッジ」の比較

インプラントインプラント
インプラントの場合、両隣の健康な歯を削る必要がない点がブリッジとの大きな違いのひとつです。また、入れ歯と比較した場合でも、隣の歯にバネなどを引っ掛ける必要がないことから、残っている健康な歯を長持ちさせることにつながります。噛む力の強さや見た目も、天然の歯と遜色ありません。

入れ歯(部分入れ歯)入れ歯
ブリッジのように両隣の健康な歯を削る必要はありませんが、バネで両隣の歯に留めて使用するものなので安定感に欠け、硬いものが噛みにくいといったデメリットがあります。また、異物感が強いことや、審美性に劣ること、食べ物が挟まったり入れ歯が合わなくなると痛いなどのデメリットもあります。

ブリッジブリッジ
部分入れ歯に比べると安定感が高く、噛む力も回復することから、自分の歯に近い噛み心地が得られます。ただし、ブリッジを支える両隣の歯を大幅に削る必要がある点が大きなデメリットです。また、咬み合わせたときも両隣の歯に負担がかかるため、さらに歯を失っていく原因になることもあります。

当院のインプラント治療

ザイブインプラントシステム当院では、ドイツ・デンツプライフリアデント社のインプラントシステム「ザイブインプラントシステム」を採用しています。このインプラントシステムは、これまで治療が困難だった無歯顎や骨吸収の進んだ顎堤にも適応するだけでなく、ジルコニア製のアバットメントが使用可能な、審美性にも優れたインプラントシステムです。

ザイブインプラントの7つの特徴
特徴1:短期間に骨との結合を可能にする最新の表面性状 「PLUS」
インプラント表面にブラスティング処理を施した後、高温で酸エッチング処理を行い、表面に均一で微小な凹凸 を作り出すことで、骨の細胞(骨芽細胞)の付着を促進。インプラントと顎の骨の結合を早めることができるため、従来のインプラントよりも治癒期間が1~2ヶ月短縮されました。

特徴2:審美的な人工歯が可能な「ジルコニアアバットメント」
ジルコニア(ZrO2)とは、別名「模造ダイヤモンド」といわれ、スペースシャトルの断熱材、人工股関節など工業から医療まで様々な用途に用いられています。その理由は、高い強度、優れた耐久性・耐腐食性、生体親和性、安全性が証明されているからです。

特徴3:近年注目の 「プラットフォームスイッチング」
ザイブインプラントの特徴の一つであるプラットフォームスイッチングは、近年とても注目されているコンセプトです。臨床的に必ず見られるインプラント周囲の骨吸収を抑制してくれるので、インプラントに装着した人工歯の周りの歯ぐきは、天然の歯の歯ぐきと同じようにきれいに仕上がります。

特徴4:歯根の形状をした「ルートフォーム」
ザイブインプラントは、現在主流のインプラントのほどんどが取り入れている歯根の形態に似せたルートフォームをしています。このテーパー(傾斜している円錐状の部分形態)が、インプラント埋入時に顎の骨にがっちり食い込む(初期固定が強固な)ため、歯抜と同時にインプラントを埋入する抜歯即時埋入や、骨質の悪い上顎のインプラント手術でも対応可能です。

特徴5:歯を抜いた日にインプラントが入る「即時加重インプラント」
ザイブインプラントは、歯抜と同時にインプラントを埋入して、その日に人工歯を被せる即時加重インプラントをコンセプトとして開発されたインプラントです。そのため、埋入後どのような骨質においても強固な初期固定を得ることができます。

特徴6:顎の幅に合わせた豊富なインプラント径サイズ「ナローインプラント」
ザイブインプラントには豊富な幅系のインプラントが揃っているので、顎の幅や咬み合わせの状態に最適なサイズが選択できます。特に、従来のインプラントよりも細い3mm径もあるので、下顎の前歯部や上顎の側切歯部など、顎の骨幅が狭い部位にもインプラントの埋入が可能です。

特徴7:顎の骨が吸収れていても使用可能な「ショートインプラント
ザイブインプラントには、長さ8mmのショートインプラントがあり、骨のない部位に対するインプラントでも、骨造成などの手術なしにインプラント治療をすることが可能です。

インプラント治療の流れ

STEP1.カウンセリングインプラント治療の流れ
失われた歯の数・インプラントを埋め込む骨の量や質・位置、何本インプラントを埋めるかなど、治療の計画を立てます。

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STEP2.精密検査・診断インプラント治療の流れ
診断に必要な歯の型・レントゲン写真・現状の歯の写真・その他の診断に必要な資料の検査を行います。
※精密度を高めるため、提携医院にてCTの撮影も受けていただきます。
※インプラント治療を成功させるには、口内環境の良さが重要です。この時点で全体の歯周病の状態・周辺の歯の状態も検査し、必要があれば、むし歯や歯周病の治療を終えた後にインプラント治療を行うこともあります。

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STEP3.インプラント治療の計画の説明インプラント治療の流れ
診断に基づき治療計画・流れ・期間・費用・リスク・治療後の保証・メンテナンスなど詳しくご説明いたします。

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STEP4.インプラント埋入手術インプラント治療の流れ
本数によって違いますが30~60分程度で終わります。 当日はゆったりと過ごすに越したことはありませんが、お仕事を休んだりなどの日常生活に大きな制限はありません。

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STEP5.定着させるための保定期間インプラント治療の流れ
挿入したインプラントを骨に定着させます。上の顎で4~6ヶ月、下の顎では2~3ヶ月を目安に安定を保ちます。

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STEP6.アバットメントの装着・歯の製作インプラント治療の流れ
埋入したインプラントにアバットメント(接続部品)を装着し、最終的に使用していただく歯の製作治療に入ります。なお、当日は仮歯を装着して帰ることができます。

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STEP7.歯の装着インプラント治療の流れ
最終的な人工歯を装着します。

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STEP8.経過観察・メンテナンスインプラント治療の流れ
歯がキチンと機能しているか、頬などを噛むことがないか、話しにくくないかなどをチェックし、歯磨きの仕方も指導します。

※インプラントを長く使用できるかどうかは、毎日のケアと定期的なチェックがとても大切になってきます。装着後1年間は半年に1回、それ以降は1年に1回の定期検診をお勧めします。

顎の骨が足りない場合もインプラントを可能にする【増骨手術】

増骨手術歯周病やむし歯の悪化により、一度歯を抜いてしまいますと、顎の骨への刺激が少なくなることや、入れ歯による圧迫などの影響で、顎の骨が薄くなってしまう傾向があります。そういうケースでは、「増骨手術」を行うことによってインプラント可能な状況を作ります。

骨を増やす手術の種類
●GBR法
GBR(骨再生誘導法)は、歯槽骨の骨幅が不足している部分に骨補填材を置き、メンブレンという生体素材でできた人工の膜で覆うことで骨を作るスペースを確保して、骨の再生を促進する治療法です。

●ソケットリフト
ソケットリフトでは、特殊な器具を使って上顎洞底部を押し上げ、押し上げた部分に骨補填材を入れて骨の高さを確保します。ソケットリフトには、インプラントを埋入する部分から骨補填するので、傷口が小さくて済むというメリットがあります。

●サイナスリフト
サイナスリフトでは、まず、上顎洞粘膜(シュナイダー膜)を上顎洞の底部から剥がして持ち上げます。そこにできた隙間に、自家骨や骨補填剤を移植することによって上顎洞の底部の位置を上げ、インプラントを埋入できるだけの骨の厚みを確保します。

●スプリットクレスト
スプリットクレストでは、まず、幅が狭くなってしまった骨に切り込みを入れて、細くて深い溝を掘ります。特殊な器具を用いて、その溝に楔(くさび)を打ち込むようにして骨を広げなからインプラントを移植し、隙間に骨補填材を使用して、周りを吸収性メンブレンで覆います。

インプラントのメンテナンス

インプラントのメンテナンスここ数年でインプラント治療は普及しましたが、それに伴いインプラント治療後のトラブルも増加傾向にあります。その原因の一つがインプラント周囲炎です。インプラント周囲炎とは、インプラント治療後に生じる歯周病に似た病気です。治療しないで放置していると、歯周病のケースと同様に、インプラントを支える骨が溶けていき、やがてはインプラント自体が抜け落ちてしまいます。

また、歯周病と同じようにインプラント周辺の骨が溶けていきますが、歯周病以上に自覚症状が少ないのも特徴です。これは、インプラントと天然歯とでは「骨に対する結合」に違いがあることに起因しています。

歯と歯を支えている歯槽骨は、直接結合しているわけではなく、歯根膜と呼ばれる線維によってつなぎとめられています。この歯根膜は、歯周病の原因となる細菌の侵入を防ぐ役割を果たしています。それに対して、インプラントと歯槽骨は直接結合しており、歯根膜が存在しません。細菌の侵入を防ぐバリアとしての歯根膜が存在しないため、病気の進行が速くなってしまうことがあるのです。したがって、治療後はインプラント周囲炎にならないための定期的なメンテナンスクリーニングを受けることが、とても重要になります。

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