2016年3月16日

デジタルレントゲン

デジタルレントゲン

従来のレントゲンに比べ被爆量が1/2~1/10になっています。PC処理する画像は鮮明でより確かな診断が可能です。なによりも、被爆量が少ないのが最大の魅力で、妊婦の方への撮影もますます安心になりました。

レーザー

レーザー

今までの歯科治療といえば、「抜く」「削る」「痛い」などといった不快なイメージが強かったのですが、レーザーは、痛みを和らげ、「抜く」や「削る」ことを最小限にします。

拡大鏡(サージテル)

拡大鏡(サージテル)

歯科用拡大鏡(サージテル)を用いることで、肉眼では捉えることの出来ない歯の細かい凹凸や、修復物のフィット状態などの情報が詳細に把握することが可能になるので、診断力が大幅に向上し、より精密な治療を提供することが可能となります。

ホワイトニングライト

ホワイトニングライト

多数歯を一度に効率よく照射できるホワイトニングライトです。LEDを光源としているため、紫外線を使用していません。したがって、従来のものと比べると照射温度が極めて低く、歯質の薄い日本人の歯にダメージを与えない患者さんに優しい最新のホワイトニングシステムになっています。

各種滅菌器(感染対策)

感染対策感染対策感染対策
治療において、忘れてはならないのが感染対策です。当院では手袋やコップ、エプロンまで、可能な限りディスポーサブル(使い捨て)を徹底し、使用した器具は用途別に各種滅菌器にて滅菌処理を行っております。

2016年3月14日

院長あいさつ

院長あいさつ私は、「朝起きて行くと、そこが歯医者だった」という幼少時代を過ごしました。というのは、祖父も父も歯医者で、昔ながらの「自宅と歯医者が合体した家」で生まれ育ったからです。

ですから、幼い頃から「治療をしているところ」を見ていましたし、昔の歯医者さんは技工士に依頼するのではなく、自らが銀歯や入れ歯を製作していたので、診療時間以外の時間に銀を溶かして削って...という状況も「日常の光景」だったのです。

そんな環境から、小学校に上がる頃には「歯医者になるのが当然のこと」と思っていた気がします。歯医者になることに何の疑問もなく、悩むことも迷うこともなく、歯医者になるべくしてなった...といったら大袈裟かも知れませんが、気がついたらこの道に進んでいました。

ただ、そういった環境に生まれ育ち、歯医者がとても身近な職業だったことと、しかもそれが「人の役に立てる仕事」だったことには、歯科医師になった今、とても感謝しています。迷うことなくBESTな道に導かれたのだと思っております。

院長あいさつ私の専門は審美歯科治療なのですが、当院として目指しているのは、祖父や父のような「普通の歯医者さん」です。この「普通」というのは、医科でいうなら「頼れる町医者」という感じでしょうか。何となく具合が悪いとき、(何科を受診したらいいんだろう...)と悩んでしまって、病院へ行くのが遅れてしまうのではなく、いつでもどんなことにも耳を傾けてくれて、対応してくれるお医者さんというのは、とても有り難い存在だと思うのです。

だから私も、当院を「かかりつけ医的な存在」として、地域の皆さんに頼りにしていただけるような歯科医院にしていきたいと考えています。ご高齢の方々から小さなお子さんまで、家族全員のことを知っている歯医者さん。そんな存在になれるよう、この地に根付いていきたいと思います。歯のことで悩んでいること、困っていることがある方は、どんな些細なことでもお気軽にご相談ください。

院長 西尾 昌峰の主な経歴

院長あいさつ平成10年 愛知学院大学 歯学部卒業
平成10年 芦原病院歯科口腔外科勤務
平成14年 りょうき歯科クリニック勤務
平成20年 にしお歯科クリニック開院

所属する団体と学会
【所属団体】
・日本歯科医師会会員
・守口市歯科医師会会員

【所属学会】
・大阪SJCD会員
・日本歯周病学会会員

【主な修了研修コース】
・SJCDエンドコース
・JIADSぺリオコース
・ザイブインプラントコース
・ITIインプラントベーシックコース、アドバンスコース
・カルシテックインプラントコース
・リプレイスインプラントコース

親知らずの抜歯

親知らずの抜歯

親知らずが痛くなったとき、かかりつけの歯科医院に行っても「骨の中に埋まっているので、うちでは抜歯ができません」と断られた経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか?

親知らずは、根が横に伸びていたり、顎の中に埋まっていたりすることが多いため、抜歯の際に血管や神経を傷つけてしまう恐れがあります。複雑に生えている親知らずの抜歯は特に難しく、大学病院や症例経験が豊富な歯科医師、口腔外科を得意とするドクターでなければ対応できないケースが多いのです。

当院院長は口腔外科勤務の経験を持ち、多くの親知らずの抜歯を安全かつ的確に処置してきました。他院では処置が難しいと断られた方も、ぜひ一度ご相談ください。

抜歯後はお口の中を総合的に管理します
当院では、親知らずの抜歯後お口の中全体を総合的に管理しますので、むし歯や歯周病なども一緒に治療できます。総合的な管理で口腔内の健康を守りますので、安心してお任せください。

インプラントとは

インプラント

インプラントは第二の永久歯といわれるように、ご自身の歯に近い状態を取り戻すことができる治療技術です。 インプラントが第二の永久歯と呼ばれる理由は、インプラントの構造がブリッジや入れ歯といった、従来までの治療技術と全く異なるからです。

歯の構造は、大きく分けて歯肉から見えている「歯冠」と歯肉下の「歯根」の2つに分かれます。歯根は、歯を顎の骨に固定し歯冠を支えている部分です。歯を失うということは、この2つを失うことでもあります。

歯冠の機能を取り戻すには、入れ歯やブリッジといった治療方法があります。しかし、歯冠と歯根の両方、つまり歯全体の機能を取り戻すことができる治療はインプラントだけであることから「第二の永久歯」ともいわれているのです。

インプラントの利点
1.噛む力が天然の歯と変わらない
これはインプラントを顎の骨に植立して、直接に固定しているためです。

2.周囲の歯を傷つけない
ブリッジのように前後の歯を削ったり、入れ歯のように前後の歯にバネをかける必要がありません。インプラントは他の歯に負担をかけずに単体で機能させることができます。

3.美しい仕上がり
セラミックやジルコニアなどの人工歯(上部構造)を選択すれば、高い審美性が期待できます。また、インプラントが顎の骨に力を加えますから、顎の骨が痩せるのを防ぐ効果もあります。

インプラントの欠点
1.治療期間が長い
顎の骨に植立したインプラントが、周りの骨と結合するのに2ヶ月から6ヶ月かかります。その後に上部構造の人工歯を取り付けますので、トータルで3ヶ月から7ヶ月程度かかります。

2.全ての人に対応できるわけではない
糖尿病や心臓病など全身の状態によっては、インプラント治療ができないことがあります。インプラント治療を希望される方は主治医とご相談していただく必要があります。

3.健康保険の適用がない
インプラントは自由診療扱いのため健康保険の適用がありません。使用するインプラントの種類や本数、人工歯の種類によって費用は異なります。

インプラントの構造

インプラントの構造インプラントは、フィクスチャー・アバットメント・人工歯(上部構造)の3つのパーツで形成されています。

フィクスチャー
歯の根に相当する部分です。顎の骨の状態にあわせてフィクスチャーを選択します。

アバットメント
フィクスチャーと上部構造の人工歯をつなげる部分です。アバットメントで人工の歯が歯肉から生えているように見せることができます。

人工歯(上部構造)
歯肉から出ている部分です。人工歯の素材はセラミックなど様々あり、機能性と審美性によって選択することができます。

天然歯に近い噛み心地が最大のメリット

インプラント入れ歯やブリッジは、歯ぐきから上の部分だけを人工歯で補うものですが、インプラントは、人工歯根を埋め込み、歯の根っこの部分からすべてを補う点が大きく異なっています。そして、歯根がしっかりしているからこそ、天然歯と同じ感覚で噛むことができるのです。

従来、入れ歯では食べ辛かった硬いお煎餅などもバリバリと食べられますし、カケラが挟まるなどの嫌な痛みに悩まされることがありません。また、入れ歯などは取り外して手入れをする必要がありますが、インプラントは普通に歯磨きをするだけで済み、天然歯と変わらない生活ができるのです。

「インプラント」「入れ歯」「ブリッジ」の比較

インプラントインプラント
インプラントの場合、両隣の健康な歯を削る必要がない点がブリッジとの大きな違いのひとつです。また、入れ歯と比較した場合でも、隣の歯にバネなどを引っ掛ける必要がないことから、残っている健康な歯を長持ちさせることにつながります。噛む力の強さや見た目も、天然の歯と遜色ありません。

入れ歯(部分入れ歯)入れ歯
ブリッジのように両隣の健康な歯を削る必要はありませんが、バネで両隣の歯に留めて使用するものなので安定感に欠け、硬いものが噛みにくいといったデメリットがあります。また、異物感が強いことや、審美性に劣ること、食べ物が挟まったり入れ歯が合わなくなると痛いなどのデメリットもあります。

ブリッジブリッジ
部分入れ歯に比べると安定感が高く、噛む力も回復することから、自分の歯に近い噛み心地が得られます。ただし、ブリッジを支える両隣の歯を大幅に削る必要がある点が大きなデメリットです。また、咬み合わせたときも両隣の歯に負担がかかるため、さらに歯を失っていく原因になることもあります。

当院のインプラント治療

ザイブインプラントシステム当院では、ドイツ・デンツプライフリアデント社のインプラントシステム「ザイブインプラントシステム」を採用しています。このインプラントシステムは、これまで治療が困難だった無歯顎や骨吸収の進んだ顎堤にも適応するだけでなく、ジルコニア製のアバットメントが使用可能な、審美性にも優れたインプラントシステムです。

ザイブインプラントの7つの特徴
特徴1:短期間に骨との結合を可能にする最新の表面性状 「PLUS」
インプラント表面にブラスティング処理を施した後、高温で酸エッチング処理を行い、表面に均一で微小な凹凸 を作り出すことで、骨の細胞(骨芽細胞)の付着を促進。インプラントと顎の骨の結合を早めることができるため、従来のインプラントよりも治癒期間が1~2ヶ月短縮されました。

特徴2:審美的な人工歯が可能な「ジルコニアアバットメント」
ジルコニア(ZrO2)とは、別名「模造ダイヤモンド」といわれ、スペースシャトルの断熱材、人工股関節など工業から医療まで様々な用途に用いられています。その理由は、高い強度、優れた耐久性・耐腐食性、生体親和性、安全性が証明されているからです。

特徴3:近年注目の 「プラットフォームスイッチング」
ザイブインプラントの特徴の一つであるプラットフォームスイッチングは、近年とても注目されているコンセプトです。臨床的に必ず見られるインプラント周囲の骨吸収を抑制してくれるので、インプラントに装着した人工歯の周りの歯ぐきは、天然の歯の歯ぐきと同じようにきれいに仕上がります。

特徴4:歯根の形状をした「ルートフォーム」
ザイブインプラントは、現在主流のインプラントのほどんどが取り入れている歯根の形態に似せたルートフォームをしています。このテーパー(傾斜している円錐状の部分形態)が、インプラント埋入時に顎の骨にがっちり食い込む(初期固定が強固な)ため、歯抜と同時にインプラントを埋入する抜歯即時埋入や、骨質の悪い上顎のインプラント手術でも対応可能です。

特徴5:歯を抜いた日にインプラントが入る「即時加重インプラント」
ザイブインプラントは、歯抜と同時にインプラントを埋入して、その日に人工歯を被せる即時加重インプラントをコンセプトとして開発されたインプラントです。そのため、埋入後どのような骨質においても強固な初期固定を得ることができます。

特徴6:顎の幅に合わせた豊富なインプラント径サイズ「ナローインプラント」
ザイブインプラントには豊富な幅系のインプラントが揃っているので、顎の幅や咬み合わせの状態に最適なサイズが選択できます。特に、従来のインプラントよりも細い3mm径もあるので、下顎の前歯部や上顎の側切歯部など、顎の骨幅が狭い部位にもインプラントの埋入が可能です。

特徴7:顎の骨が吸収れていても使用可能な「ショートインプラント
ザイブインプラントには、長さ8mmのショートインプラントがあり、骨のない部位に対するインプラントでも、骨造成などの手術なしにインプラント治療をすることが可能です。

インプラント治療の流れ

STEP1.カウンセリングインプラント治療の流れ
失われた歯の数・インプラントを埋め込む骨の量や質・位置、何本インプラントを埋めるかなど、治療の計画を立てます。

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STEP2.精密検査・診断インプラント治療の流れ
診断に必要な歯の型・レントゲン写真・現状の歯の写真・その他の診断に必要な資料の検査を行います。
※精密度を高めるため、提携医院にてCTの撮影も受けていただきます。
※インプラント治療を成功させるには、口内環境の良さが重要です。この時点で全体の歯周病の状態・周辺の歯の状態も検査し、必要があれば、むし歯や歯周病の治療を終えた後にインプラント治療を行うこともあります。

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STEP3.インプラント治療の計画の説明インプラント治療の流れ
診断に基づき治療計画・流れ・期間・費用・リスク・治療後の保証・メンテナンスなど詳しくご説明いたします。

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STEP4.インプラント埋入手術インプラント治療の流れ
本数によって違いますが30~60分程度で終わります。 当日はゆったりと過ごすに越したことはありませんが、お仕事を休んだりなどの日常生活に大きな制限はありません。

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STEP5.定着させるための保定期間インプラント治療の流れ
挿入したインプラントを骨に定着させます。上の顎で4~6ヶ月、下の顎では2~3ヶ月を目安に安定を保ちます。

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STEP6.アバットメントの装着・歯の製作インプラント治療の流れ
埋入したインプラントにアバットメント(接続部品)を装着し、最終的に使用していただく歯の製作治療に入ります。なお、当日は仮歯を装着して帰ることができます。

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STEP7.歯の装着インプラント治療の流れ
最終的な人工歯を装着します。

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STEP8.経過観察・メンテナンスインプラント治療の流れ
歯がキチンと機能しているか、頬などを噛むことがないか、話しにくくないかなどをチェックし、歯磨きの仕方も指導します。

※インプラントを長く使用できるかどうかは、毎日のケアと定期的なチェックがとても大切になってきます。装着後1年間は半年に1回、それ以降は1年に1回の定期検診をお勧めします。

顎の骨が足りない場合もインプラントを可能にする【増骨手術】

増骨手術歯周病やむし歯の悪化により、一度歯を抜いてしまいますと、顎の骨への刺激が少なくなることや、入れ歯による圧迫などの影響で、顎の骨が薄くなってしまう傾向があります。そういうケースでは、「増骨手術」を行うことによってインプラント可能な状況を作ります。

骨を増やす手術の種類
●GBR法
GBR(骨再生誘導法)は、歯槽骨の骨幅が不足している部分に骨補填材を置き、メンブレンという生体素材でできた人工の膜で覆うことで骨を作るスペースを確保して、骨の再生を促進する治療法です。

●ソケットリフト
ソケットリフトでは、特殊な器具を使って上顎洞底部を押し上げ、押し上げた部分に骨補填材を入れて骨の高さを確保します。ソケットリフトには、インプラントを埋入する部分から骨補填するので、傷口が小さくて済むというメリットがあります。

●サイナスリフト
サイナスリフトでは、まず、上顎洞粘膜(シュナイダー膜)を上顎洞の底部から剥がして持ち上げます。そこにできた隙間に、自家骨や骨補填剤を移植することによって上顎洞の底部の位置を上げ、インプラントを埋入できるだけの骨の厚みを確保します。

●スプリットクレスト
スプリットクレストでは、まず、幅が狭くなってしまった骨に切り込みを入れて、細くて深い溝を掘ります。特殊な器具を用いて、その溝に楔(くさび)を打ち込むようにして骨を広げなからインプラントを移植し、隙間に骨補填材を使用して、周りを吸収性メンブレンで覆います。

インプラントのメンテナンス

インプラントのメンテナンスここ数年でインプラント治療は普及しましたが、それに伴いインプラント治療後のトラブルも増加傾向にあります。その原因の一つがインプラント周囲炎です。インプラント周囲炎とは、インプラント治療後に生じる歯周病に似た病気です。治療しないで放置していると、歯周病のケースと同様に、インプラントを支える骨が溶けていき、やがてはインプラント自体が抜け落ちてしまいます。

また、歯周病と同じようにインプラント周辺の骨が溶けていきますが、歯周病以上に自覚症状が少ないのも特徴です。これは、インプラントと天然歯とでは「骨に対する結合」に違いがあることに起因しています。

歯と歯を支えている歯槽骨は、直接結合しているわけではなく、歯根膜と呼ばれる線維によってつなぎとめられています。この歯根膜は、歯周病の原因となる細菌の侵入を防ぐ役割を果たしています。それに対して、インプラントと歯槽骨は直接結合しており、歯根膜が存在しません。細菌の侵入を防ぐバリアとしての歯根膜が存在しないため、病気の進行が速くなってしまうことがあるのです。したがって、治療後はインプラント周囲炎にならないための定期的なメンテナンスクリーニングを受けることが、とても重要になります。

入れ歯についての考え

入れ歯

インプラント治療の技術進展は目覚ましく、歯を失った場合の第一選択肢として認知されるようになりました。しかし、骨の条件や全身疾患などが理由で、インプラント治療ができない方もたくさんいらっしゃいます。

当院では、患者さんが入れ歯で悩むことのないように、お口の状態をきちんと診断した上で、どのような入れ歯がお口に合うか提案いたします。入れ歯にもインプラントにもそれぞれ利点と欠点があります。大切なのは、自分の価値観にあった最適な治療方法を選択することです。

入れ歯の利点
1.外科処置を必要としない
インプラントのように外科処置を必要としないのは大きなメリットといえます。特に高齢の方は、全身疾患を抱えているために外科処置ができない場合がよくあります。

2.比較的に費用が安価である
入れ歯は、保険外診療でもインプラントに比べると安価です。現在のインプラント1本あたりの費用は平均40万円前後ですから、複数本の治療となると経済的な負担が大きくなります。

3.歯を削る量が少ない
入れ歯の場合はブリッジと異なり、自分の歯を削ることはほとんどありません。自分の歯を削らないということは、歯の寿命を伸ばすことにつながります。

入れ歯の欠点
1.慣れるまでに時間がかかる
入れ歯は、慣れるまでにそれなりの時間を要します。また使用中の入れ歯を修理したり、新しい入れ歯を製作する場合も同様です。

2.見た目の問題
部分入れ歯の場合、金属のバネを自分の歯にかける必要があります。したがって、前歯などに装着する場合は、見た目が悪くなることがあります。

3.歯に負担がかかりやすい
入れ歯を装着するため、金属のバネをかけた歯には負担がかかります。その結果、経年によって歯を失うこともあります。もちろん、入れ歯の設計を見つめ直すことで、歯を失う危険性を減らすことは可能です。

入れ歯の種類

レジン床の入れ歯レジン床
歯肉に触れる部分がレジン(プラスティック樹脂)で作られた保険適用の入れ歯です。プラスティック樹脂は磨耗しますから、時間の経過とともに脆くなり割れやすくなります。また、噛む力をプラスティック樹脂で支えるためには、入れ歯を大きくそして厚く設計する必要があります。

平均して、金属床入れ歯の3倍程度(1.5~3.0mm以上)の厚みになり、厚みが大きいほど舌の稼動領域が狭くなるため、違和感を覚えやすくなります。またプラスチックは、熱を伝えにくい材質なので、食べ物の温度を感じづらく、結果として味覚が落ちることがあります。

※食事時に感じる味覚として、甘い・辛い・酸っぱい・しょっぱい・苦いなどがありますが、熱い・冷たいなどの温度感覚も、味覚を大きく左右します。

金属床の入れ歯金属床
歯肉に触れる部分が金属素材で作られた保険適用外の入れ歯です。金属床は強度が高いので、レジン床の入れ歯よりも小さく、そして薄く設計することができます。その結果、話しやすさや違和感の減少につながります。

レジン床の入れ歯は、噛む力が大きく加わると、たわんで変形を起こします。変形が大きければ大きいほど、入れ歯を支えているお口の中には予測できない力が生じ、粘膜の炎症や支えている歯へダメージを与えることになります。その点、金属床には「たわまない」「ねじれない」というメリットがあり、残された自分の歯や歯周組織に負担をかけません。

さらには、金属床は熱伝導性が高いので、食べ物の熱や冷たさを感じることができ、食事を美味しく楽しむことができます。特に部分入れ歯には金属床が有効です。金属床では金属のバネと床を一体に製作しますので寸法に狂いがなく、安定性があり、強固な金属の土台がしっかりと噛む力を受け止めます。

金属床の入れ歯として、当院では「コバルト床」と「チタン床」をご用意しています。

●コバルト床
金属床で最も多く使われているのがコバルト床です。非常に薄い仕上がりで熱伝導率が高く、食べ物の熱さや冷たさを損ないません。耐久性にも優れ、安定した状態で長期間使用することができます。チタン床に比べると若干厚くなりますが、自然に近い装着感や快適感が得られます。

●チタン床
床の部分にチタンを使った金属床です。インプラントにも使われているチタンは軽くて顎に馴染みやすく、装着したときの違和感がほとんどありません。また、生体親和性の高いチタンはアレルギー反応を引き起こす可能性が低く、金属アレルギーの方でも安心してお使いいただけます。

インプラント義歯(ミニインプラント)インプラント義歯
これは下顎専用のインプラントで、総入れ歯の安定用に使われるものです。通常のインプラントよりもずっと小さいミニインプラント(直径1.8mmのチタン製のネジ)を4本、下顎の骨に埋め込み、その上に入れ歯を装着して固定させます。

少量の麻酔をして、直径1.8ミリの細いチタン製ネジを歯ぐきの上から埋め込みます。 麻酔をしますので痛みはありません。 そして、入れ歯の裏側に特殊な金具を付けて、ちょうどホックで留めるように入れ歯とネジは「カチッ!」と咬み合い、着脱も簡単に行えます。

インプラントと総入れ歯の中間に位置するもので、通常のインプラントほどではありませんが、総入れ歯をそのまま使うよりも安定が得られるため、はるかに快適な食事が可能です。また、費用がインプラント治療よりも安価なうえ、メスで歯ぐきを切開しない比較的簡単な手術で済むため出血もほとんどなく、施術を受けたその日から食事ができます。

小児歯科の役割とは

小児歯科

お子さんの健康な歯を生涯維持するためには、子どもの頃からの予防が大切になってきます。幼い頃から健康な歯を育むことを意識することが、将来のむし歯や歯周病、さらに歯を失うリスクを減らします。歯の健康は、身体や脳の発育、また精神面にも影響を与えます。歯並びの悪さがコンプレックスになり、人としゃべることが苦手になってしまう方も少なくありません。

小児歯科には、子どもの歯を健康な良い状態導く役割があります。当院では、以下の3つの点を重視して診療を行うことによって、「わが子にはいつまでも素敵な笑顔でいてほしい」と願う、すべてのお母さんとお父さんとともに考え、これを実現するお手伝いをしたいと考えています。

<小児歯科の診療方針>
1.お子さんの歯の状態に合ったむし歯予防プログラムを提供します。
2.万が一むし歯になってしまった場合も、できるだけ削らない治療を行います。
3.咬み合わせや歯並びの治療も行い、むし歯になりにくい状態を目指します。

むし歯になるメカニズム

むし歯になるメカニズムお口の中には多くの細菌が存在しています。その中のミュータンス菌をはじめとしたむし歯菌が、食べカスの中に含まれている糖分を糧に増殖を繰り返し、プラークを形成していきます。そして、プラークが形成された状況で再び飲食を行うと、むし歯菌が糖分から酸を作り、プラークを酸性にしていきます。この酸性のプラークにより歯が溶かされていき、むし歯になってしまうのです。

むし歯になりにくくするには、以下の3点を上手くコントロールしていく必要があります。
1.歯の質
2.お口の中の糖分
3.むし歯菌

年代別むし歯予防のポイント

0歳からのむし歯予防 年代別むし歯予防のポイント
むし歯予防は0歳から始まります。とはいっても、産まれてすぐの赤ちゃんにはむし歯菌はいません。それなのに赤ちゃんがむし歯になるのは、赤ちゃんへの口移しやキスなどによって、接した人のむし歯菌が移ってしまうからです。つまり、お子さんの歯の健康を考えるのであれば、家族全員で歯の健康を考える必要があるのです。

ここ数年歯医者に行っていない、定期的な予防歯科を受診していないという方は、なるべく早く歯科医院で検診を受けてください。乳児から幼児の間にむし歯菌を増やさず、歯磨きもしっかりできるようになっていれば、むし歯になりにくい健康な状態で成長していけるはずです。

1歳半頃から3歳くらいまでのむし歯予防年代別むし歯予防のポイント
生後6ヶ月頃には下の前歯から乳歯が生え始め、1歳半頃になると上下の前歯12本と奥歯4本の乳歯が生えてきます。この時期、子どもをおとなしくさせるためや寝かしつけるために、哺乳瓶を与えがちになります。哺乳瓶にミルクや甘い飲料類を入れて、長時間遊ばせたり寝かせたりすると、前歯がむし歯になりやすいので注意が必要です。

<食生活における注意ポイント>
1歳を過ぎた頃には哺乳瓶からの卒業を試みて、寝かしつけのためにミルクや果汁、スポーツ飲料を利用するのは控えましょう。常に甘いものを口にすることを習慣づけないことが大切です。

<歯磨きにおける注意ポイント>
・子どもの頭をひざの上にのせて、寝かせ磨きをしましょう
・歯と歯の間、歯と歯ぐきの境目を丁寧に磨きましょう
・歯ブラシは、なるべく毛の短い、小さめのものを使いましょう

3歳頃からのむし歯予防年代別むし歯予防のポイント
3歳くらいになると、すべての乳歯が生え揃います。様々な物を食べることができるようになるため、甘いものに触れる機会が多くなり、乳歯のむし歯が増加し始める時期です。

<食生活における注意ポイント>
・おやつは、決められた時間に決められた量だけ食べるようにしましょう 
・食事のときは、しっかりと噛んで食べるようにしましょう

<歯磨きにおける注意ポイント>
・歯ブラシを持つ習慣を身につけましょう
・寝る前には、必ず一日の汚れを綺麗におとしましょう
・ご家族の方が、必ず仕上げ磨きをしてあげましょう
・定期的に検診を受けて、歯をチェックしましょう

6歳頃からのむし歯予防年代別むし歯予防のポイント
6歳頃になると下の前歯が生えかわり、新しい永久歯が生えてきます。それに前後して、歯の中で一番大きな永久歯=6歳臼歯(第一大臼歯)が生えてきます。永久歯が生え揃った成人では、この6歳臼歯が、ものを噛むときの中心的な役割を担います。大きさも、ものを噛む力も最大の歯なので、生涯を通じて一番大切な歯であるともいえます。

しかし、6歳臼歯はむし歯になりやすい歯でもあります。乳歯の奥歯のさらに奥側に位置するため、生えてきたことに気づくのが遅れ、歯磨きがおろそかになってしまうからです。生えたての歯は、歯質が未熟なためむし歯になりやすい上に、他の歯と比べて噛む面の溝が深く、食べカスがたまりやすい形状をしています。それだけに、十分な注意とケアが必要です。

<食生活における注意ポイント>
・おやつは、決められた時間に決められた量だけ食べるようにしましょう 
・食事のときは、しっかりと噛んで食べるようにしましょう

<歯磨きにおける注意ポイント>
生えたばかりの6歳臼歯は、乳歯より一段低い位置にあるので、歯ブラシを口の真横から入れて、歯の溝の中の食べカスや歯の周囲を念入りに磨いてあげます。歯科医院での定期検診を続け、必要があればフッ素を塗ってもらい、歯を強くしましょう。

小児歯科治療についての考え

小児歯科治療についての考え歯科治療は成人の方でも嫌なものです。特に小さなお子さんの場合は「歯医者さん=怖い」というイメージを持っていることが多いようです。そのため、「歯医者さん=怖くない」というイメージを持ってもらえるように、しっかりと「聞く」「話す」のコミュニケーションを行い、お子さんの不安や恐怖感を少しでも取り除けるよう心がけています。

また、当院では基本的にお子さんに対する歯科治療への協力を得るため、緊急の場合(歯がすごく痛い、ころんで歯をぶつけたなど)を除き、押さえつけての治療は行いません。なぜなら、押さえつけられての治療経験は、その子のトラウマとなって一生残ってしまうからです。

強いトラウマを持ったお子さんは、成長してもなかなか治療を受けられないことが多く、治療の時期が遅れがちです。そのため、やっとの思いで来院したときには、お口の中がむし歯だらけになっていることも珍しくありません。ましてやむし歯でもないのに定期的に検診に行こうとは、到底考えてもらえなくなってしまうのです。

私たちは、お子さん自身の心の成長として、自らの意志で口を開け、治療を乗り越えていこうという気持ちを育むことが大切だと考えています。

小児からはじめる歯列育形成

小児矯正

一般的な歯に着ける矯正装置は、不正な咬み合わせや悪くなってしまった歯並びを改善するという発想から始まっています。ですから開始年齢は高めです。歯列育形成はこれと異なり、低年齢の頃から始めます。

歯列育形成の目的は、乳歯列の形を整え、咬み合わせを正しくして、顎の形が正しく発育するように誘導するというのが基本的な考えです。わかりやすくいえば、歯列育形成は、正しく歯が並ぶように顎の成長を促進する治療法ということができます。

歯列育形成で使用する装置

歯列育形成で使用する装置歯列育形成で使用する装置は、一般的な矯正装置のようにワイヤーで歯を動かすのではなく、顎の成長を促すためのプレート(床)と呼ばれる装置をお口の中に装着します。入れ歯に似た形をしていて、装置の真ん中のネジを回すことで顎を拡げていきます。痛みがないように少しずつ拡げて、歯を動かしていきますのでご安心ください。

歯列育形成を始めるには、理論的には年齢が低ければ低いほど、効果があるといえます。なぜなら、年齢が低いほど骨の発育に変化を与えやすいためです。しかし実際は、5歳頃に始める方が多いといえます。そうすれば、顔の下半分をより美しく発育させることができます。遅い場合には、永久歯が生え始めの頃から行うこともあります。

小児矯正に使用する様々な矯正装置

固定式拡大装置(クワドヘリックス・バイへリックス)固定式拡大装置
歯列の拡大に使用する固定式の矯正装置のひとつです。W型に屈曲したワイヤーを、歯列の内側に固定します。歯列よりも幅を広く調整して、圧縮した状態で歯列に装着することにで拡大していきます。クワドヘリックスでは、W型の角部分を円形ループにすることで、矯正力が弱く持続的にかかるように設計しています。ループ部分が2つのタイプをバイヘリックスといいます。

ムーシールドムーシールド
ムーシールドを使用することで、乳歯列期の3歳程度から、受け口の治療を開始できます。お口の中に入れて、舌や口の周りの筋肉のバランスを整える取り外し式のマウスピース矯正装置で、就寝時のみの使用で治療効果を期待することができます。早期から治療を開始できることで、顎の骨を切る外科手術を併用する歯列矯正を回避できる可能性が高くなります。

ヘッドギアヘッドギア
上顎の成長を抑制する矯正装置。上顎の奥歯に固定した装置と、フェイスボウという太いワイヤーでできた装置をつなぎ、フェイスボウを頭部に装着したヘッドキャップに取り付けます。頭部を固定源としてゴムの力で上顎を後方に引っ張り、上顎の骨の成長を抑制させたり、歯並び全体を後退させたりします。

フェイシャルマスクフェイシャルマスク
上顎の成長を促す矯正装置。額と顎に装置を取り付けて下顎を動かすと、ワイヤーにつないだゴムが口の中の矯正装置を引っ張って、上顎を前方に押し出します。下顎の動きによって上顎の成長を促し、上下顎のバランスを整えます。

バイオネーターバイオネーター
下顎の成長を促す矯正装置です。ワイヤーとプラスチック床でできている装置で、口の中のプラスチック床の真ん中に取り付けられた拡大ネジで装置の幅を調整し、筋肉の力を利用して下顎の成長を促します。前方への成長促進が主な目的ですが、横方向への拡大にも効果があります。

矯正治療とは

矯正治療とは

歯列矯正の目的は、「正しい咬み合わせ」と「美しい歯並び」をつくりだすことにあります。正しい咬み合わせは、見た目や機能に優れているだけでなく、むし歯や歯周病の予防・改善にも効果があり、その結果、自分の歯を長持させることにもつながります。

また、矯正によって噛む機能を向上させることで、正しい方向への「顎」の発育が促され、顔全体の印象が良好に変化するなど、身体の健康およびその容姿にもかかわる大事な治療です。

矯正に関するカウンセリングは、30分~1時間ほどかけて丁寧に行っていますので、歯並びをキレイにしたいと思っている方は、どうぞお気軽にご相談ください。

大人の矯正治療

大人の矯正治療顎の発育を利用して行う歯列育形成を始めるには、年齢が低いほど効果があるといえますが、矯正治療自体は成人してからでも遅くはありません。最近では20~30代を中心に、幼い頃から抱えていた歯並びのコンプレックスを解消するために、矯正治療を決断される方が増えています。

矯正治療によって歯並びが整うことで、美しい口元を手に入れることができます。また、美しい口元は魅力的な笑顔を引き出し、その人の印象をより良いものにしてくれるでしょう。また、咬み合わせが整っていると歯磨きがしやすく、隙間などに汚れや食べカスを残りにくくなるため、むし歯や歯周病の病原菌から歯を守りやすくなります。もちろん、食べ物がしっかり噛めることによって、身体の内面からも健康になります。

もし、歯並びにコンプレックスを抱き悩んでいるなら、一歩前進してみてはいかがでしょうか。成人矯正は、あなたの人生をより豊かにしてくれることでしょう。白い審美ブラケットを用いた矯正装置や取り外し可能な透明のマウスピース矯正装置など、目立たない矯正治療にも対応していますので、安心してご相談ください。

矯正治療の種類

ワイヤー矯正ワイヤー矯正
ワイヤー矯正は、歯の表面にブラケットという装置を取り付け、そこにワイヤーを通して少しずつ歯を移動させていく一般的な矯正方法です。

ワイヤー矯正はギラギラと金属が目立つというイメージがありますが、現在では白いセラミックで製作したセラミックブラケットと、ホワイトワイヤーを使用した目立たないワイヤー矯正も一般的になっています。

治療期間は患者さんの口腔内状態によって異なります。しかし、一般的には2~3年間のケースがほとんどです。治療期間中は装置の調整を施すため、1ヶ月に1回程度のペースで来院していただく必要があります。

マウスピース矯正マウスピース矯正
マウスピース矯正は、一般的なブラケットワイヤー装置を使わずに、歯の形に合わせたマウスピースを使って歯並びを改善する矯正治療のことです。治療計画に基づいて、矯正箇所を微細に変えたマウスピースを複数製作し、一定期間ごとにマウスピースを交換しながら理想の歯並びにしていきます。

最初は、今の歯並びよりも一歩だけ理想の歯並びに近づくマウスピースを装着し、歯を動かします。ですから一般的なブラケットワイヤーを使った歯列矯正治療よりも、違和感や痛みは少なくて済むといわれています。

<透明なマウスピースによる矯正治療/インビザライン矯正装置>
矯正治療を躊躇していた患者さんのお話を伺うと、ブラケットとワイヤーによる矯正装置を使用することに抵抗があるという意見を多く耳にしました。この矯正用マウスピースをつかった歯列矯正は、その悩みを改善できる新しい歯列矯正システムです。

インビザライン矯正システムは、歯科医の治療計画に基づいて製造されるマウスピース型の矯正装置です。これまでに全世界で120万人を超える方がインビザライン矯正システムで治療を受けています。

カスタムメイドされたマウスピースを2週間に1度交換していただくことにより、歯を徐々に動かしていきます。目立たない矯正治療、通院回数の少ない矯正治療をご希望される方にオススメの矯正装置です。

インプラント矯正インプラント矯正
インプラント矯正とは、「歯科矯正用アンカースクリュー」という小さなスクリュー(ネジ)を歯ぐきの骨の部分に埋入し、歯を動かす時の固定源として用いる方法です。失った歯の代わりに埋め込む従来のインプラントとは別物で、直径は1.4~2mm前後、長さは6~10mmぐらいのチタン合金製の微小なネジです。また、矯正歯科治療が終わって必要なくなったら抜きますの、でご安心ください。

通常、矯正治療は歯と歯を引っ張り合うことで治療を行います。これは綱引きのようなものなので、引っ張る側と引っ張られる側、双方の歯が移動してしまいます。インプラント矯正は、インプラントから歯を引っ張りますから、動かしたい歯だけを選択的に動かすという、通常の矯正治療では困難な歯の移動が可能になるのです。また、多くの歯を同時に移動できるので治療期間の短縮にもつながります。

※インプラント矯正は、唇側矯正装置や舌側矯正装置といったブラケットとワイヤーを使った方法に付加的に使用する装置です。

ホワイトニングとは

ホワイトニング

特殊な薬剤を用いて歯を白くする治療法がホワイトニングです。コーヒー・お茶・赤ワインなどの飲食でついた歯の汚れや、タバコでついたヤニ、加齢によって黄色く変色した歯などを、歯を削ることなく白く輝く歯にすることができます。

ホワイトニング歯の表面に薬剤(過酸化尿素または過酸化水素)をおくと、成分から発生する活性酸素によって歯に着色している汚れが分解され、歯の色が白くなります。ただし、ホワイトニングで得られる歯の白さは、その方の歯のもともとの色合いが基準になりますので、白さのコントロールは難しいというのが実情です。また、実施時間、薬剤の濃度、術式によっても白さにばらつきがでます。

そして、ホワイトニングはある程度の後戻りをしますので、白さをキープするには、ホワイトニングを定期的に行うことが必要です。

<ホワイトニングのメリット>
・歯を傷つけることなく白くできる
・自分で色の調節ができる
・他の治療と比べて費用が安い

<ホワイトニングのデメリット>
・人によって効果にばらつきがある
・色が戻ってしまうので、継続が必要

ホワイトニングの種類

ホワイトニングには大きく分けて2つの種類あります。ひとつは診療室でおこなう【オフィスホワイトニング】という方法で、もうひとつは自宅でおこなう【ホームホワイトニング】です。

【当院のお勧めメニュー】ホームホワイトニングホームホワイトニング
「ホームホワイトニング」とは、患者さんお一人おひとりの歯型に合わせたトレー(マウスピース)を製作し、家庭で薬剤を塗布して行う方法です。低濃度の薬剤を2~3週間かけて使用するので、薬剤が深く浸透し、オフィスホワイトニングよりも白さが持続します。

刺激の少ない薬剤を使用するため安全面も高く、ご自宅で都合の良い時間に行うことができることから、なかなか歯科医院に通えないお忙しい方にお勧めです。また、色の後戻りも少なく、白さが長続きします。

<ホームホワイトニングのメリット>
・薬剤の刺激が少ない
・通院の回数が少なくてすむ
・高額な機器を必要としないため、比較的安価でできる
・白くなりにくい歯でも、長く使用することで白くできる可能性がある
・後戻りが少ない

<ホームホワイトニングのデメリット>
・効果発現が遅い
・象牙質やエナメル質が厚い歯では効果が得られるまで期間がかかる

オフィスホワイトニングオフィスホワイトニング
「オフィスホワイトニング」とは、歯科院内で歯の表面に薬剤を塗り、レーザーや光を当てることによって歯を白くする方法です。ホームホワイトニングで使う薬剤より高濃度のものを使用するため短時間で効果が得られますが、その分後戻りも早いといわれています。

<オフィスホワイトニングのメリット>
・歯の清掃をきちんと行った状態で行うことができる
・1回~数回の来院で白くすることができる
・歯の白くする度合いをコントロールすることができる

<オフィスホワイトニングのデメリット>
・後戻り(リバウンド)が早い

メタルフリーの時代へ

メタルフリーの時代へ

口の中から金属を取り除き、安全な素材で再修復することをメタルフリー治療といいます。日本の歯科治療では日常的に銀歯が多用されていますが、この素材は、安全面で疑問視されることが多く、現在、欧米諸国ではほぼ利用されていません。

金属アレルギーとは

金属アレルギーとは銀歯の使用で安全面が疑問視されることの一つに、金属アレルギーの問題があります。金属アレルギーとは、金属と汗などが反応して発症する皮膚炎です。原因の約8割はピアスなどのアクセサリーだといわれていますが、実のところ、どの金属もアレルゲンになる可能性があります。

また、どの金属がアレルゲンになってしまうかは個人個人の体質によって異なりますし、金属アレルギーの反応が起こるまでの期間も人それぞれです。金属に接触した直後に発症する人もいれば、数年経ってから発症するケースもあります。何年も経ってから発症した場合には、かゆみやかぶれの原因が金属アレルギーによるものだとわからず、知らないうちに悪化している場合もあるのです。

金属アレルギーの発症タイプ

金属アレルギー金属アレルギーには、ピアスやネックレスなどが直接触れることによってアレルギーが発症する「接触皮膚炎」と、「全身性接触皮膚炎」と呼ばれるタイプの2種類の発症タイプがあります。

「全身性接触皮膚炎」は、金属が直接触れている部分と炎症が起こっている部分が異なるため、口腔内の金属がアレルギーの原因であっても、かゆみやかぶれといった炎症は体の他の部分(手や足など)に発症します。この場合、口腔内の金属が原因だと気づくことができず、長年つらい症状に悩まされるといったケースが少なくありません。

歯科材料による金属アレルギー
溶出しやすい金属が使われていたり、金属が溶出しやすい環境にあったりすると、アレルギーの発症率は高まります。アクセサリーなどによる金属アレルギーが、一般的に夏に発症しやすいといわれるのは、夏場は高温多湿で汗をかきやすい環境だからです。

アクセサリーなどが原因であるケースと比較すると、歯科材料のよる金属アレルギーの発症頻度は、それほど多くはありません。ですが、常に唾液が存在している口の中は金属が溶け出しやすい環境にあります。さらには、飲食物や細菌によって口腔内が酸性化したり、咬み合わせや歯磨きによって金属が摩耗するなど、金属がイオン化しやすい環境が揃っているので注意が必要です。

身体に優しい素材を使用する審美歯科

メタルフリー日本国内ではまだメタルフリー治療は広がっていませんが、にしお歯科クリニックではこれからの世界標準となるメタルフリー治療に積極的に取り組んでいます。特に審美歯科の自費治療においては、金属素材は一切使用せず、セラミックやジルコニアをお勧めしています。セラミックやジルコニアを主に利用することで、見た目的にも美しい口元にすることが可能です。

審美歯科とは

審美歯科とは

むし歯や歯周病といった病気の治癒を目的とした歯科治療ではなく、歯本来の機能に見た目の美しさをプラスするのが審美歯科です。歯が持っている機能的な側面と審美的な側面、その両面に焦点をあて、患者さんに適した口元の健康美を求めていきます。

歯にコンプレックスがあって人と話すのが苦手になっていたり、「楽しいのに思い切り笑うことができない」といった悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?歯のコンプレックスには、「歯並びが悪い」「歯の色が黄ばんでいて恥ずかしい」といったことも含まれますので、広い意味では、「歯科矯正」や「ホワイトニング」にも審美歯科の役割があります。

そのような中でも、特にここでは、「銀歯が目だって気になる」「欠けた前歯をキレイに修繕してほしい」といった悩みに対応するための、さまざまな審美歯科メニューについてご紹介します。自然に見える素材によって相手に与える印象を変えたり、詰め物を相手から見えなくしたりすることで、普段の生活が楽しく充実したものになる。それが、審美歯科が「歯の美容整形」ともいわれるゆえんでしょう。

機能面も重視した審美治療を行っています

機能面も重視した審美治療ただし、どんなに美しい人工物であっても、機能面において最も優れているのは天然の自歯です。そのため当院では、審美歯科においても、できる限り自分の歯を残すことを念頭におき、機能面も重視した審美治療に取り組んでいます。

見た目の美しさだけでなく、口腔内で十分に機能すること、よく噛めることも大切なポイントです。反面、周囲組織(歯肉やリップライン)との調和や見た目の美しさも軽視できませんので、白さだけでもなく機能性だけでもない「全体のトータルバランス」を考えた、患者さんに最適な治療をご提案しています。

セラミック治療

セラミック治療審美歯科の中で主流なのがセラミック治療です。セラミックはついにオールセラミックの時代になりました。今までは、金属の土台にセラミックを焼き付けるメタルボンドといわれるものが主流でしたが、金属は光を遮断するために、天然の歯と同じような色調を表現することができません。

セラミックやジルコニアで仕上げるオールセラミックは、光を透過させるので、透明感のある美しい仕上がりになります。また、ご自身の歯の色に合わせた自然な色合いから輝くような白色まで、色調をオーダーメイドで表現することが可能です。もちろん、プラスティック樹脂のような、経年劣化による変色や臭いの付着を引き起こしません。

以前は、むし歯の治療をされたあとの処置として、審美性の高いセラミックを選択される方が多くいらっしゃいましたが、最近では、過去に治療した銀歯をセラミックに取り替えることを希望される方も増えてきています。

当院の審美歯科メニュー【セラミックの種類】

オールセラミックオールセラミック
白く透明感のあるセラミック(陶器)を使用した人工歯です。内部に金属を一切使用していないため自然な色合いが再現でき、また審美性にも優れていることから、主に前歯の治療に適しています。

金属の被せ物や変色した被せ物を白くしたい場合や、古い差し歯を取り替える場合、さらには、奥歯に使用された金属の詰め物を目立たなくしたい場合などにも使用します。ただし、強い力が加わると破損する恐れがあるため、歯ぎしりが強い方や咬み合わせが不自然な方は注意が必要です。

<オールセラミックのメリット>
・短い治療期間で、白く美しい歯を手に入れられる
・金属を使用しないため、アレルギーが起きない
・ジルコニアセラミッククラウンに比べると安価

<オールセラミックのデメリット>
・強い衝撃で割れることがある
・ブリッジには適応できない

オールセラミックインレーオールセラミック
むし歯を削りとった後に、セラミックを詰める方法です。奥歯の詰め物には金属をよく使用しますが、口を大きく開けた時に気になることがあります。そこで、この詰め物を歯と同じ色に合わせて、目立たないようにするのがセラミックインレーです。

<オールセラミックインレーのメリット>
・短い治療期間で、白く美しい歯を手に入れられる
・金属素材と比べて歯を削る量を少なくして詰め物が出来る
・金属を使用しないため、アレルギーが起きない

<オールセラミックインレーのデメリット>
・強い衝撃で割れることがある

ジルコニアセラミックジルコニアセラミック
人工ダイアモンド素材(ジルコニア)の上にセラミックを焼き付けた人工歯です。ジルコニアの上にセラミックを焼き付けたクラウンです。オールセラミックでは、連結したブリッジなどに強度の点で不安があります。そういった場合にジルコニアセラミックを選択すると、強度を上げると同時に、天然歯と同等の透明感を出すことが可能です。

<ジルコニアセラミックのメリット>
・自分の歯の色に左右されないマスキング効果がある
・症例によってはオールセラミックよりも美しく仕上げることが可能
・ブリッジを口の中にいれても、重量感を感じることなく快適。(金の1/3の重さ)

< ジルコニアセラミックのデメリット>
・天然の歯より硬いため、周囲の歯や咬み合う歯を痛めることがある
・オールセラミックよりも高価

ラミネートベニアラミネートベニアセラミック
歯の表面を薄く削って、セラミックシェルを歯の表面に貼り付ける術式です。歯を白くするだけでなく、セラミックシェルの形や大きさを調整することで、歯のすき間や形を改善できます。また、歯の表面のエナメル質をごく薄く削るだけなので、歯へのダメージを最小限に抑えることができます。

<ラミネートベニアのメリット>
・歯の色だけでなく、形(すきっぱなど)も短期間で修正可能
・ホワイトニングの白さより、もっと白くできる(歯の色が元に戻ることはない)
・生まれつき色が濃い歯でも、短期間で白い歯になる

<ラミネートベニアのメリット>
・多少だが、自分の歯を削らなくてはならない
・ホワイトニングよりも高額である
・セラミックなので、稀に欠けたり、割れたりすることがある

歯周病とは

歯周病

歯周病は、歯が病気になるのではなく、歯を支える組織(歯周組織)に起こる病気です。歯と歯肉の間から入ったバイ菌が歯肉に炎症を引き起こし、さらに、歯肉の中にある歯槽骨まで溶かして、最終的には歯が抜け落ちてしまう怖い病気です。

また、歯周病は「沈黙の病」ともいわれ、初期は痛みや自覚症状がほとんどないため、知らず知らずのうちに進行してしまうやっかいな病気でもあります。そのため、日本人では30歳以上で約80%、40~50歳代ではほぼ90%の方がかかっているといわれていて、成人が歯を失う原因の第一位は、この歯周病なのです。

さらには、末期まで進行してしまうと、歯を失ってしまうだけでなく、全身に悪影響を引き起こす原因にもなります。

歯周病の原因は磨き残された汚れ(細菌の温床)

歯周病治療口の中の汚れ(プラーク)は、時間経過とともに石灰化して歯石になります。これが歯と歯肉の間に溜まると、歯周ポケットと呼ばれる溝ができます。この歯周ポケットの中は細菌の温床で、繁殖が始まると炎症がおきて歯肉の腫れや出血が始まります。

さらに、炎症が歯周ポケットの深くにまで達すると、歯を支えている歯根膜や歯槽骨を溶かしていき、やがては歯を支えきれなくなり、歯がぐらつき始めます。そして、そのまま放置していると、やがては歯が抜け落ちてしまうことになりかねないのです。

歯周病の進行

健康な状態歯周病の進行
健康な状態は歯肉が淡いピンク色で引き締まっています。歯槽骨が正常で、歯周ポケットもありません。

歯肉炎歯周病の進行
歯と歯肉の溝にプラークがたまると、歯肉に炎症が起きます。そして、歯周ポケットが形成されます。時折、歯磨きで出血することがあります。

軽度歯周炎歯周病の進行
歯肉の赤みが増し、炎症が進行しています。歯磨きでは出血を伴います。この時期から歯槽骨が溶け始めます。歯周ポケットは3mmから4mm程度まで広がりますが、自覚症状はほとんどありません。

中等度歯周炎歯周病の進行
歯肉の炎症がさらに進行すると赤く腫れ上がった状態になります。歯を支える歯槽骨が溶けて減少しています。歯周ポケットが5mmから6mmに広がり、歯が浮いたような感覚が起こります。硬いものが噛みにくくなってくるのがこの頃です。

重度歯周炎歯周病の進行
歯肉の炎症が悪化し、ブヨブヨとした状態になっています。歯を支える骨が極端に少なくなり、歯がグラグラすることが多くなります。歯周ポケットは7mm以上で、口臭も強くなってきます。

歯周病の治療

1.歯周病の検査歯周病の治療
歯周病の進行度合いは、歯周ポケットの深さを検査することで判明します。健康な場合は1~2mm。進行するにつれて程度が深くなっていきます。

2.プラークコントロール歯周病の治療
歯周病治療の基本はプラークの除去です。プラークを放置すると、歯磨きでは取り除くことができない硬い歯石になります。したがって、プラークのうちに毎日の歯磨きでしっかりと取り除くことが大切です。

3.歯の表面の歯石除去歯周病の治療
歯磨きで取りきれない歯石を取り除きます。歯の表面や歯周ポケットの浅い部分にある歯石を取り除きます。歯石を除去することにより、歯磨きしやすい環境を整え、歯肉の炎症を和らげていきます。

4.評価歯周病の治療
再検査を実施することで、どの程度まで歯周ポケットが改善できたかを評価します。健康と判断できる状態であればメンテナンスに移行します。改善が見られない場合には、再度歯石を除去するか、歯周外科治療を行うかを判断します。

5.スケーリング・ルートプレーニング歯周病の治療
歯周ポケットの深い部分に付着した歯石や歯周病菌に冒された組織を除去します。再付着の予防のために、歯の表面と歯根を徹底的にきれいにします。通常、局所麻酔下で治療を行います。

6.定期的なメンテナンス歯周病の治療
歯周病は再発しやすい病気です。治療効果を長期間継続させるためには、定期的なメンテナンスを行う必要があります。通常は3ヶ月~6ヶ月に1度のペースで患者さんに来院していただきます。

歯周外科治療

歯周ポケット掻爬(そうは)術
歯肉に麻酔をして、歯周ポケットの中の歯石や歯垢を除去する手術です。歯周ポケットの深さが3~5mm程度の比較的軽症の場合に行います。

歯肉切除
歯肉が腫れあがっている場合、歯周病が悪化しないように不要な部分の歯肉を切除し、安定させるために縫合します。比較的簡単な手術なので、短時間で終了します。

フラップ法
歯肉(歯ぐき)を切開して歯槽骨から剥離し、露出した歯根のプラークや歯石の除去、歯槽骨の清掃、およびダメージを受けた歯肉組織などを除去した後、歯肉を元の状態に戻します。

予防こそが最良の治療

予防こそが最良の治療 患者さんが歯科医院に足を運ぶ理由の多くは、「歯が痛くなった」「歯がぐらつく」「歯ぐきから血が出る」という段階が一般的です。この場合、歯を削ったり、歯石を除去したり、応急処置を施せば症状はいったん改善します。しかし、むし歯や歯周病になった原因を突き止めて、きちんと対策しなければ、むし歯や歯周病は再発してしまいます。

現在では、むし歯や歯周病の原因が解明されていて、どうすればむし歯や歯周病を未然に防げるかというリスクコントロールの方法が確立されています。ですから、自らのリスクを探り、そのリスクをコントロール(生活習慣やブラッシング方法の改善など)して、むし歯や歯周病が再発しないようにすることが本当の治療だと考えています。そうすれば、年齢を重ねても歯で苦労する心配はなくなります。予防こそが最良の治療だといえるのです。

一般歯科とは

一般歯科

一般歯科とは、むし歯治療や歯の根の治療、喪失した歯を補う治療などをいい、歯や歯肉の不調を改善するための歯科診療のことです。歯は、一度削ってしまうと元通りに戻すことはできません。ですから、できる限り「歯を削らない」「歯の神経を取らない」という考えのもと、最小の治療で最大の効果を目指す治療を行います。

むし歯の進行

口の中に潜んでいる多くの細菌。その細菌の中のむし歯原因菌は、食べカスの中にある糖分を栄養分にして、粘着力のある物質をつくりだします。それがプラークといわれるものです。プラークが歯の表面に長期間付着し続けると、酸を発生させて歯の表面を溶かし、むし歯が進行していきます。

むし歯の進行状態:C1C1
歯の表面のエナメル質に穴があいた状態です。痛みはまだありません。歯を削って充填する治療が必要です。

むし歯の進行状態:C2C2
エナメル質を突き破って象牙質に達した状態です。神経に達していないので、強い痛みは感じませんが、冷たいものがしみます。歯を削って詰めるインレー治療が必要です。

むし歯の進行状態:C3C3
むし歯が、歯の神経である歯髄にまで達した状態です。多くの場合、強い痛みを伴います。歯を削って被せるクラウン治療が必要です。(多くの場合、歯の神経の治療も同時に行います)

むし歯の進行状態:C4C4
歯の神経が死んでしまい、歯の根の部分だけ残った状態です。放っておくと、歯根の先に病巣ができることがあります。最悪の場合、抜歯することになります。

むし歯の治療

●歯を削らないむし歯治療(進行状態:CO)むし歯の治療
ごく初期のむし歯であれば、再石灰化を促進させることで、歯を削らずに健康な状態へと回復させることができます。それは、唾液に含まれているカルシウムが、むし歯菌で溶かされた歯質を回復させてくれることによる効果です。

ただし、むし歯を健康なもとの状態に戻すためには、それ相応の対策が必要です。有効な対策としては、歯の再石灰化が促されるように普段の食生活に注意すること(間食を避けるなど)、正しい歯磨きを行うこと、さらには歯科医院による予防処置を定期的に行うことなどが挙げられます。

●歯を削って修復する充填治療(進行状態:C1)むし歯の治療
むし歯を削って、削った箇所をプラスティック樹脂に置き換えて修復する治療を「充填治療」といいます。充填治療の利点は、歯の色に近いものを選択できるので、治療跡があまり目立たないということです。ただし、耐久性は低いので、経年によって変色や磨耗を起こします。

最近では、変色しにくく磨耗性の低い素材(プラスティック樹脂にセラミックを配合したもの)が開発されていますが、こちらを使用した場合には保険適応外となります。

●歯を削って詰めるインレー治療(進行状態:C2)むし歯の治療
インレー治療は、むし歯を削り取った後に型採りを行い、その型から製作した詰め物に置き換えて修復する治療法です。上記の充填治療よりも強度が高く、摩耗、破折が少なくなるメリットがあります。

インレーに使用する素材は主に、金属とセラミックの2種類に分けられます。セラミックは、天然の歯と同様な色調を再現でき、磨耗度も天然歯と変わらないという利点がありますが、保険適応外となります。

●歯を削って被せるクラウン治療(進行状態:C3)むし歯の治療
クラウンと呼ばれる被せ物で、むし歯を削った歯をすっぽり被うようにして歯を修復する治療法を「クラウン治療」といいます。

神経の近くまでむし歯が及んでいる場合には、被せ物をする前に、神経を保護する薬剤を置き、神経を残せるかどうかの判断を行います。すでに神経にまで到達している場合は、神経の処置を行い、その後土台を作成してから被せ物を装着します。


クラウンは、主に金属とセラミックの2種類に分けられます。セラミックは、天然の歯と同様な色調を再現でき、磨耗度も天然歯と変わらないという利点がありますが、保険適応外となります。

●歯の神経を処置する根管治療(進行状態:C3)むし歯の治療
神経にまで進行しているむし歯の場合は、まず神経を除去する治療を行わなければなりません。神経を除去すると、痛みは治まりますが、歯に栄養を送る役割を失ってしまうので、処置した歯は枯れ木のように脆くなるという欠点があります。

また、神経を取ったあとの根管は、何度も洗浄しなければなりません。途中で治療を放置すると、歯の根が腐ってしまったり、歯を支える骨が感染してしまったりして、抜歯に至る恐れが生じます。他の治療方法よりは治療期間がかかりますが、頑張って根気よく治療を続ける努力が必要です。

◆残根の治療方法(進行状態:C4)むし歯の治療
むし歯が進行していくと、歯根だけ残る「残根状態」になります。この場合、可能な限り根の治療から始めます。さらに、歯を残すためには、歯ぐきの状態も整える必要があります。

通常この治療は難易度が高く、治療期間が長くなってしまいます。また、残根の状態が悪いと抜歯になってしまう場合も珍しくないので、その場合には、ブリッジや入れ歯、インプラントといった選択肢から治療方法を選んでいきます。

当院では、患者さんにそれぞれの治療法のメリットとデメリットをよくご理解いただいた上で、皆さんのご要望に最も適した治療法を選択していけるよう全力でサポートいたします。

根管治療とは

根管治療根管治療とは、死んでしまった歯の神経を取り除いた後、歯の根をキレイに洗浄・殺菌し、歯を再び生かすための治療です。神経にまで及んでしまったむし歯を放置しておくと、最終的には抜歯になってしまいますが、こうした状況を阻止し、歯を残すことができるのが根管治療なのです。

具体的な治療方法としては、専用の器具を使って、歯の神経が入っていた部分(根管)をきれいに洗浄。薬を詰めた後、インレーなどによって封鎖します。この際、むし歯を完全に取りきらないと再発してしまうので、根管治療には綿密な歯科技術が必要とされます。

根管治療の流れ
患者さんの歯の状態によって治療の手順や通院期間は異なりますが、大きな流れとしては以下となります。もちろん治療前にはしっかり麻酔を効かせたうえで処理を行いますので、痛みはほとんどありません。

【1】むし歯になった部分を器具を使って除去する。
次へ
【2】治療しやすいよう、神経のスペースに穴をあける。
次へ
【3】リーマーという器具を使い、歯の根の感染した部分を除去し、きれいに洗浄する。
次へ
【4】炎症が起きている根管の先まで薬を詰めて、バイ菌が入ってこないように根管を封鎖する。
次へ
【5】根管治療後の歯は、症例により詰め物・被せ物を取り付ける。

2016年3月11日

定期的なメンテナンスクリーニングを

歯科衛生士の充実

「歯ブラシをしっかりと行っているから、メンテナンスクリーニングは必要ない」と考えている方がいるかもしれません。しかし、ブラッシングを丁寧に行っても、落とせない汚れがあるのです。それがバイオフィルムと呼ばれるものです。

バイオフィルムは、「細菌などが集まってできたヌメヌメした塊」のことです。わかりやすく例えると、台所のヌメヌメです。台所の掃除をさぼっていると、ヌメヌメした塊が発生してきます。同じように、口の中にも同様のバイオフィルムが発生します。

このバイオフィルムが問題なのは、薬剤や殺菌剤などの外敵から身を守るためにバリアとして働いていることです。つまり、このバリアを壊さない限り、むし歯菌・歯周病菌などに直接効果的な攻撃を加えることはできないのです。

予防を万全にしてくれる歯科衛生士の存在

歯科衛生士このバリア(バイオフィルム)を破壊するためには、専門的な技術を身につけた歯科衛生士によって、機械的にバイオフィルムを除去することが効果的です。このバイオフィルムは、一旦除去しても3ヶ月程度で再び形成されるというデータが出ています。つまり3ヶ月に1度の定期的なメンテナンスクリーニングが必要になるのです。

ご自身でのリスクコントロール(生活習慣やブラッシング方法の改善など)と、歯科医院で受けるメンテナンスクリーニングの両方がしっかり機能することによって、長期的なお口の健康を手に入れることができるのです。

充実のメンテナンス環境
当院は、1階を診療に使用し、2階はメンテナンス専門として使用しています。メンテナンス用の診療台2台に対して、衛生士は3名在籍という充実した環境のもと、患者さん一人ひとりのお口の状態に合わせた、効果的な予防プログラムの提供に取り組んでいます。

メンテナンス用の診療台メンテナンス用の診療台

また、当院は担当衛生士制を採用していますので、担当の衛生士が患者さんのお口の状態をしっかり把握し、見守っていきます。

現状を打破するために

現状を打破するために

当院では「機能回復の治療」を優先するよりも、「原因の除去」と「再発防止」に真剣に取り組むことこそ重要だと考えています。機能回復はもちろん大切な治療ですが、せっかく治療を施しても、歯が悪くなった原因が残ったままでは、間をおかずに再発してしまうことが必至です。また、そもそもの原因がなければ、歯が悪くなることはないのです。

再治療の原因を除去するステージ

再治療の原因を除去再治療のサイクルを断ち切るために必要なことは、お口の中から「疾病が発症する原因を除去・抑制」することです。そこでまずは、口腔内の2大疾病であるむし歯と歯周病の原因にアプローチすることから始めます。

むし歯や歯周病は細菌による感染症であり、その原因はプラークです。プラークは単なる食べカスではなく、細菌の塊です。プラーク1gの中に1,000億もの細菌が存在していて、むし歯や歯周病の原因菌が多数観察されています。まずは、このプラークをコントロール(除去・抑制)することで、お口の中を治療や再治療のリスクが低い環境に整えていくことが可能になります。

プラークコントロールの方法
<プラークの除去>再治療の原因を除去
プラークは、食事をするたびに歯に付着しますので、毎日または毎食後に歯磨きをする必要があります。ただし、単に強く磨いたり、長い時間磨いたからといって、プラークを完全に除去することはできません。

「磨いている」と「磨けている」とは意味がまったく異なります。特に、丁寧に歯磨きしているにもかかわらず、むし歯や歯周病になってしまった方は、磨き方に問題がある可能性が高いので、正しい歯磨きの指導を受けることをお勧めします。

<歯石の除去>再治療の原因を除去
プラークの磨き残しをつくると、唾液中のカルシウムやリン酸と結合して石のように硬くなります。これを歯石と呼びます。

歯石の表面はザラザラとしていて、プラークがつきやすい状態です。歯石にプラークが付着すると再び結合して、歯石はさらに増大します。歯石は歯磨きでは取り除くことはできません。専用の器具や機会を使って除去することが必要です。

<金銀パラジウム合金の除去>再治療の原因を除去
銀歯は口腔内で電位を帯びるため、プラークを凝集しやすくなります。また、口腔内で長時間使用すると金属腐食を引き起こし、表面がざらざらと粗くなります。

この粗くなった面にはプラークが滞留しやすくなります。適切な歯磨きで常にプラークをしっかりと除去できればよいのですが、自信のない方はプラーク付着量の少ない素材に切り替えることが有効です。

機能回復を実現するステージ

治療や再治療の原因となるプラークをコントロールできるようになったら、次は機能回復を実現するステージです。具体的には、むし歯治療・歯周病治療・咬み合わせの治療を開始します。

<むし歯治療>機能回復を実現するステージ
もしもむし歯になってしまったら、できるだけ早い時期に治療を受けることが大切です。むし歯が進行すると神経が冒されて歯そのものが弱くなったり、歯の根まで感染すると、その歯を抜くだけでなく、隣の歯まで悪影響を及ぼすことがあります。

<歯周病治療>機能回復を実現するステージ
歯周病治療は、いわば家を建てるときの基礎工事です。どんなに立派な家を建てても、それを支える基礎工事に手抜きがあれば、その家はすぐにダメになります。それと同様に、いくら歯の修復治療を丁寧に行っても、歯を支える顎の骨が脆ければ、歯はいずれダメになってしまいます。歯周病治療は、歯を支える骨や歯肉をしっかりさせるために必要不可欠な治療です。

<咬み合わせの治療>機能回復を実現するステージ
歯の喪失や不正歯列などにより、咬み合わせのバランスが崩れていると、片側の歯や特定の歯根に無理な力がかかってしまいます。できれば喪失対策や歯列矯正をして、バランスの良い咬み合わせを整えましょう。それによって、それぞれの歯の役割に応じた働きをさせることができ、歯の健康を長く維持できるのです。

再治療のサイクルを断ち切るための機能回復
機能回復を実現するステージでは、できるだけ精度の高い治療を選択することが有効です。精度の高い治療とは、永続性の高い治療技術を選択した上で、完成度の高い治療を実現できるような時間的余裕を持ち、医学的な根拠に基づいた材料を用いた修復物(詰め物や被せ物など)で治療することです。

精度の高い治療を選択することによって、何度も治療を繰り返すような悪循環を断ち切ってしまいましょう。当院では、単に削って詰める、悪くなったら被せるといった、その場しのぎの治療は実施したくないと考えています。

治療の再発を防止するステージ

治療の再発を防止治療の再発を防止するために最も有効な方法は、歯が悪くなってから治療を受けるのではなく、歯が悪くなる前に予防処置を受けることです。予防処置とは、3ヶ月に1回程度、定期的に歯科医院でメンテナンスクリーニングを受けることでプラークを除去し、むし歯や歯周病になりにくい口腔環境をつくることです。

スウェーデンでは治療ではなく、このメンテナンスクリーニングに力を入れたことによって、国民の平均残存歯数が飛躍的に向上しました。日本でも、メンテナンスクリーニングをしっかり受けた方と受けなかった方とでは、80歳になったときの残存歯数に約9本もの差がついたというデータがあります。

「年を重ねるほど、歯が悪くなるのは必然」というわけではないのです。若い頃から歯科医院で定期的にメンテナンスクリーニングを受け、ご自身によるセルフケアもしっかりと行えば、多くの歯を残すことが可能となるのです。

80歳までに、歯の本数が半分以下に減少

予防歯科の現状

成人の口腔内には28本の歯があり、食事を美味しく楽しむには、最低でも20本の歯が必要だといわれています。しかし、平均的な日本人の残存歯数は80歳で12.2本というデータがあるのです。

50歳頃から喪失歯が増え始め、60歳時点では4人に1人が部分入れ歯を装着。そして80歳以上の2人に1人は総入れ歯になっているような現状です。ですが、日本人が歯を失う最大の原因は加齢ではなく、実は「治療の繰り返し」なのです。

むし歯を削って白い樹脂を詰める治療をしたのに、いつの間にか樹脂の周りがむし歯になり、今度は銀の詰め物をする。その後さらに詰め物の中がむし歯に冒され、一回り大きな銀の詰め物にする。そんなふうに、治療後の「良い状態」を維持できず、次々と治療を繰り返して、結局大切な歯を失ってしまうのです。

これまでの日本の歯科医療の問題点

予防歯科の現状日本で治療した銀の詰め物や被せ物の平均使用年数は約7年とされていますが、ドイツで治療した被せ物は、10年後で79%、15年後でも56%が使用できます。さらに、ブリッジは10年後で82.0%、15年後でも64.0%と長期間機能しています。また、オランダでのブリッジは10年後で92%、12年後でも87.0%と、ドイツ以上に長い期間使用されています。

こうやって比較してみると、日本における銀の詰め物や被せ物の寿命が大変短いことがはっきりします。実際、日本の歯科医院で日常的に行われているむし歯治療(修復治療)の3分の2程度は、再発による治療の繰り返しであると考えられています。

なぜ、諸外国との間にこれほどの差が生じるのでしょうか。その最大の理由は、日本ではむし歯や歯周病という症状に対して機能回復させる治療を優先して、疾病の原因除去と再発防止対策に真剣に取り組んでこなかったためなのです。

患者さんの意識の改善も重要です

予防歯科の現状患者さんが歯科医院に足を運ぶ理由も、そのほとんどが「歯が痛くなった」「歯がぐらつく」「歯ぐきから血が出る」といった対処治療を求める通院であることが一般的です。この場合、歯を削ったり、歯石を除去したりという機能回復のための応急処置を施せば、症状はいったん改善するため、その時点で「問題が解決したので治療終了」と考えてしまっていたことが間違いだったのです。

歯の健康を真剣に考えるのなら、なぜ口腔内に疾病が発症したのか、その原因を突き止めてきちんと対策しなければ、むし歯や歯周病は必ずといっていいほど再発し、歯を失う典型的なパターンに陥ってしまうのです。

現在では、むし歯や歯周病の原因が解明されており、どのようにすればむし歯や歯周病を未然に防ぐことができるのかというリスクコントロールの方法が確立されています。

ですから、自らのリスクを探り、そのリスクの原因(生活習慣やブラッシング方法)をコントロールして、むし歯や歯周病が再発しないように改善することが本当の治療だと私たちは考えています。そうすれば、年齢を重ねても歯で苦労する心配はありません。予防こそが最良の治療といえるのです。

予防先進国スウェーデンでの事実

ここでスウェーデンでの事実にご注目ください。スウェーデンでは20年以上前から予防を国民に推奨してきた結果、75歳で平均19.5本の歯が残っているという驚くべき成果があらわれています。

予防先進国スウェーデンでの事実

日本では、予防のために歯科医院を定期的に利用している人は約2%程度です。しかも歯を悪くして時間とお金をかけた人が、予防の大切さに気づいて通っているのが実状です。反面、予防先進国のスウェーデンでは、80%以上の人が普段から予防を心がけています。

メンテナンスの意義

健康を維持するメンテナンス

治療が終了した時点で、理想的なお口の状態になったとしても、その状態を継続することができなければ本当の意味での成功とはいえません。そのため、当院では良好な状態を維持するためのメンテナンスプログラムを充実させています。

例えば車を買ったとします。高い車であれ、安い車であれ、メンテナンスを怠れば、次第に調子が悪くなります。逆に定期的なメンテナンスを実施していれば、長期間乗り続けることが可能です。皆さんも車に関しては、オイル交換などのメンテナンスを定期的に行っているのではないでしょうか。

歯に関しても同じです。定期的なメンテナンスを受けることによって、良好な状態が維持され、歯の寿命も長くなります。結果として、美しく健やかな歯が保たれ、質の高い生活を送っていくことができるのです。

個々に最適な定期検診サイクルをご提案

定期検診サイクルをご提案メンテナンスの間隔は、通常3ヶ月~4ヶ月に1回です。ただし、お口の中の状態が良好であれば6ヶ月に1回程度で良い場合もあります。逆に状態が悪ければ、1ヶ月に1回程度必要な場合もあります。基本的には、お口の状態が良好な人ほど来院間隔は長く、悪くなる可能性が高いと思われる人ほど来院間隔は短くなります。

当院には、患者さんそれぞれにメンテナンス専用の診療記録があります。治療した歯やチェックが必要な箇所(ごく初期状態のむし歯や歯軋り、食いしばりの状況など)を詳細に記録し、メンテナンス時に見逃さないよう確認しています。そういった過去の記録を参考にして、個々の患者さんに最適なメンテナンスを提供できることが、同じ歯科医院に通い続けていただくことの最大のメリットです。

治療が終了した際や検診に来ていただいた際、その場で「次の受診日」を予約していただくことが可能です。また患者さん皆さんに「定期検診のお知らせ(ハガキ)」を送らせていただき、すぐには次の予定が立たない方や、予約した日を忘れてしまいそうな方にも、スムーズに受診していただけるよう心がけています。

メンテナンスの内容

1.お口全体の状態チェックメンテナンスの内容
まずは治療した部位の状態をチェックします。同時に、新しいむし歯や歯周病などができていないか、咬み合わせなどの状態は良好かといったことを確認します。特に歯周病は自覚症状がないため、定期的な検査こそが早期発見を可能にします。


2.スケーリング(歯石除去)メンテナンスの内容
毎日のブラッシングではなかなか取ることができない歯垢や歯石は、口腔内における病気の主原因となります。スケーリングは専用の器具を使用して、歯肉や歯周ポケットから歯垢や歯石を除去する治療法で、当院では基本的に歯科衛生士が担当しています。

超音波を使用して、石灰化した歯石まで簡単に除去できる上に、保険が適応できるため、比較的安価な治療でもあります。スケーリングを受けた患者さんの感想は、「歯がツルツルして気持ちいい」とのこと。当院の歯科衛生士は確かな技術を有していますので、安心してお任せください。

3.PMTCメンテナンスの内容
プラーク(歯垢)や歯石が成長すると、バイオフィルム(細菌の塊)と呼ばれる歯磨きでは取れない汚れになります。このバイオフィルムを除去するために、歯科衛生士などの専門家が専用の器機を用いて行う、専門的なお口の中の清掃がPMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)です。

汚れのつきにくいツルツルの歯に仕上がるので、むし歯や歯周病の予防だけでなく、口臭の改善などにも効果があります。また、歯の白さや健康な歯肉を取りもどすことが可能なため、最近では、エステ感覚でPMTCを受ける方も増えています。

4.歯ぐきのマッサージ(ガムマッサージ)メンテナンスの内容
メディカルアロマジェルを使用したマッサージで老廃した汚れや細菌を取り除き、口の中の隅々までキレイにしていきます。歯ぐきのマッサージには、「口全体のクリーニングによる汚れと細菌の除去」のほか、「唾液腺マッサージで唾液中のラクトフェリン(抗菌作用)によるデトックス・抗菌」「歯ぐきの血流改善」などの効果も期待でき、免疫力UPや口臭予防、歯周病の改善にも高い効果を発揮します。

5.フッ素塗布メンテナンスの内容
フッ素には、歯の再石灰化を促したり、細菌の活動を抑制したりする効果があり、定期的に歯にフッ素を塗布することで、むし歯や歯周病を予防することができます。

治療の繰り返しが歯を失う最大の理由

精度の高い治療

皆さんは、むし歯や歯周病などが「歯を失ってしまう最大の理由」だと思っているのではないでしょうか? もちろん、加齢や病気も要因のひとつではありますが、実は、そういったこと以上に問題なのが「治療の繰り返し」なのです。

歯の喪失には、次のような一定のサイクルがあります。
① むし歯になったので治療する(=削って詰める)
次へ
② 詰め物の隙間から再びむし歯になり、大きな銀の詰め物に治療しなおす
次へ
③ いつの間にか歯がしみるようになってしまったので、神経をとって銀の被せ物にする
次へ
④ 歯の根が感染して再治療となり、銀歯をつくり換える
次へ
⑤ 歯の根が割れてしまい、歯を抜くしかなくなる

治療を繰り返すことによって歯を失っていくケースは、加齢が原因だけだとはいえません。歯の寿命を伸ばすためには、このようなサイクルの中でいかに早い段階で「歯を悪くしないための予防を始められるか」がカギとなります。予防とは、定期的なメンテナンスを受けることで、歯を悪くすること自体を未然に防ぐことなのです。

そして、もしも不幸にも歯が悪くなってしまった場合は、少しでも早い段階で「精度の高い治療」を受けて、治療を繰り返す悪循環から抜け出すことが大切です。

精度を左右する歯型採取と修復物の違い

歯型採取と修復物の違い通常歯を削ったあとは、歯を被せ物や詰め物で修復します。その際、修復物と自分の歯との境目には、わずかな隙間ができます。この隙間が大きいと、そこに細菌の塊であるプラークがたまり、むし歯が再発する可能性が高まります。

したがって、修復物と自分の歯の隙間を際限なく、ぴったりと合わせることが求められます。ただ、これは永遠のテーマであり、そう簡単になせる技ではありません。この適合性を最大限に高めるには、歯型を採る精度を上げること、それに加えて修復物の完成度を上げることが必要になります。

歯型を採る精度を左右する点
精密な歯型を取るには、修復物と削った歯の境目を明確にする「歯肉圧排」という操作を必要とするのですが、それ以上に影響を与えるのが歯型を取るために使用する材料です。

通常、銀歯の型を取る際には寒天を使用します。これは非常に安価で、操作性に優れた材料ですが、精密さという点ではシリコンのほうがはるかに優れています。シリコン材料を用いれば非常に精密な歯型が採取できるのですが、操作性が複雑で、しかも高価であるため、残念ながら、保険診療の枠では使用できません。

修復物の精度を左右する点
精度の高い治療の実現のために、歯型を取る精度の次に求められるのは、「どれだけ精密な修復物(詰め物や被せ物)を作れるか」ということです。

歯科技工士に修復物の製作を依頼すると、その対価として技工料が発生しますが、銀歯の技工料金は、高く見積もっても3,000円以下です。逆に、優秀な歯科技工士にセラミックやジルコニアの製作を依頼した場合は、30,000円以上になるのが通常です。

歯の修復物は、その人の、その歯のためだけに製作される「オーダーメイド」です。そう考えると、体の一部となるオーダーメイドの修復物が、歯科技工士の利益を含めて3,000円以下ということのほうが、「安すぎて不安」という気がしませんか?

精度の高い治療を実現させるために

精度の高い治療を実現させるために保険適用する銀歯で済ませるか、自費治療でセラミックやジルコニアを選択するか。そこには材料費の差もありますが、それ以上に「どれだけの手間と時間をかけて技術が尽くされるか」という差が大きく影響します。

そして、その技術等の差が修復物の精密さを大きく左右することはいうまでもなく、つまりは「優れた品質のもの」を求めるのであれば、それ相応の対価が必要ということなのです。

当院では、自費治療の補綴物は他の補綴物とは別に、当院院長との付き合いが長く、信頼できる技工士さんに依頼しています。精度の高い補綴物を製作してもらうには、高い技術を有する技工士であることはもちろん、医師との密な連携や意思疎通が可能であることも非常に重要なことだからです。

精度の高い治療の価値

精度の高い治療の価値精度の高い治療を受けるということは、治療の繰り返しのサイクルを延ばすことです。いいかえれば、「再治療のリスクをいかに低下させるか」ということです。しかし、日本の保険制度では「最善の治療を提供することが難しい」というのが現状です。

これには保険制度の成立に関係があります。歯科保険制度が制定された昭和36年当時は、むし歯の発生率が非常に高く、歯科医院には患者さんの行列ができるという時代でした。そのため、「最低限、物が噛める状態にする」という「必要最小限の治療」を保険範囲に定めたのです。

それから50年以上経過した現在、私たちの生活は当時とは比較にならないほど豊かになりました。それにもかかわらず、保険適用となる治療技術や素材の範囲は広がらないどころか、医療費抑制により縮小しているような有様です。

医科と歯科での「保険適応範囲の違い」
保険適用外となる自費治療は、歯科治療を受ける患者さんたちが困惑する最大のテーマではないでしょうか。何故なら、多くの方が「医科における健康保険の適応内容」と同様に、歯科でも健康保険で「最善の治療」を受けることができるのでは?と考えていらっしゃるからです。

しかし実際は、医科と歯科では保険適応と認められる範囲に大きな差があります。医科では、たとえば内視鏡手術など多くの最先端治療が認められていますし、新しい治療技術でも、有効性が認められると保険適用されることが多く、健康保険でも概ね「最善の治療」が提供されています。

ところが歯科の場合は、昔から保険適用されている「必要最小限の治療」しか提供できないというのが実際のところです。

患者さんの価値観を尊重します

患者さんの価値観を尊重健康に関する価値観は人それぞれですから、何を最適な治療と考えるのかも患者さんそれぞれによって異なります。保険治療が良いのか、自費治療が良いのか、その究極のテーマに決まった答えはありません。しかし、再治療のリスクを減らして治療の繰り返しのサイクルを延ばしたいと考えるのであれば、自費治療が最適であるということは間違いない事実です。

蛇足ですが、当院では「保険治療を宣伝のようなもの」と考えています。まずは保険治療を受けていただき、「この先生なら信頼できるから、次は自費で頼もう」と思っていただけるような治療を心がけています。保険治療すら満足にできない歯科医に、高額な自費治療をお願いする気にならない。それはきっと、私が患者の立場でも同様に考えると思うからです。

ミニマルインターベンション(MI)とは

ミニマルインターベンション

ミニマルインターベンション(MI)とは、簡単にいえば、「歯を削る量を最小限にして、自分の歯をできるだけ残す」という治療方法です。

今までのむし歯治療は、むし歯が拡大することを防ぐために、患部周囲の健康な部分まで削り取り、金属の詰め物などに置き換える方法が主流でした。さらに、むし歯が神経の近くにまで達して痛みが生じている場合は、神経も除去していました。

しかし、MIの方針で考えてみると、それらの治療方法は間違いとなります。MIの考えに沿った方法では、むし歯に冒された部分のみを削り、その形で充填できる材料で治療するということになります。そうすれば、歯の健康な部分はほとんど削ることなく残せるからです。

MIが普及しない理由

できるだけ削らない治療MIは優れた治療方法なのですが、なかなか広く浸透しない理由のひとつは、歯科医院にとって利益が少ない上に、患者さんの理解が必要不可欠だからです。

MI治療ではむし歯を必要最小限だけ削ります。そのために、充填物の接着力が弱い形態になることで、充填物が外れやすくなるケースがあります。また、神経の免疫力や回復力が十分に働かない場合は、痛みが生じることもあります。

つまり、一旦治療した歯に痛みが生じたり、充填物が脱落したりすることで、患者さんからのクレームが増える可能性が高まるのです。そのためMI治療をやりたがらない歯科医院が多いのです。

当院のMIに関する考え方

歯を修復するケース当院のMIに関する考え方
詰め物が壊れても補修できますが、歯が壊れてしまったら、再生することは不可能です。したがって当院は、少しでもご自身の歯を残すことを治療目標にしているのです。

具体的には、むし歯に冒された箇所だけを削り取り、そのあとに「レジン」とよばれる歯科用プラスチッティック樹脂で充填します。今までの治療方法よりも削る部分が少なく、詰め物や被せ物で置き換える必要性がないので、1回の通院で治療が終了します。

また、レジンは白いプラスティック樹脂であるために、見た目が美しく金属アレルギーの心配もありません。ただし、むし歯に冒された部分が大きい場合や、噛む力が非常に強い方の場合は、強度不足に陥りやすいので、詰め物や被せ物で置き換えたほうが良いと考えられます。

失った歯を修復するケース当院のMIに関する考え方
今までは、歯を失った場合の処置として、ブリッジを選択するのが一般的でした。しかしブリッジを掛けるためには、失った歯の両隣の健康な歯をわざわざ削る必要があるため、削った歯の寿命を縮めることになってしまっていました。

では、歯を失った箇所にインプラント治療を行う場合はどうでしょうか。インプラントは単独で機能するので、両隣の歯を傷つけることはありません。そう考えると、インプラント治療は「失った歯を修復する場合のMI治療」となり得るのです。

もちろん、どんなに医学が進歩しても、ご自身の歯に勝るものはありません。ご自身の歯をできる限り健康に保つことが、健康で豊かな生活につながる秘訣だと考えています。

できる限りの無痛治療を実践

痛むの少ない治療

「歯医者は苦手...」とおっしゃる方が少なくありませんが、その最大の理由は「痛いから」「痛そうだから」ということではないでしょうか? 幼少期などに痛い思いをされた方はもちろんのこと、実際に痛みを経験されていない方までもが、麻酔注射の痛み、歯を削る時の痛みなどにマイナスイメージを持っていらっしゃると思われます。

にしお歯科クリニックでは、患者さんにストレスを与えないよう、できる限りの無痛治療を実践しています。具体的には、表面麻酔・極細の注射針・電動注射器などを使用して、患者さんにとって快適な治療を目指しています。

無痛治療への具体的な取り組み

表面麻酔の実施表面麻酔
治療の痛みを抑えるために行うのが麻酔注射ですが、この注射の際の「チクッ」とした痛みが苦手とおっしゃる方も多く見受けられます。そこで当院では、麻酔注射の前には必ず、歯肉の表面にゼリー状の麻酔薬を塗布する「表面麻酔」を施しています。

この方法で歯肉表面の感覚を麻痺させることにより、注射針を刺す際の痛みを防ぐことができます。また、麻酔が効きにくい体質の方などもいらっしゃいますので、より麻酔力が高いペンレス(貼るタイプの麻酔)も、状況に合わせて使用しています。

極細注射針の使用
注射針は、太さが太いほど挿入するときの痛みは大きくなります。そこで、完全無痛治療を目指す当院では、「33G」という一番細いサイズの注射針を使用。さらには、針自体を押し込むように動かすのではなく、歯肉表面の粘膜を引っ張るようにして挿入することで、ほとんど無痛状態で麻酔を完了するよう工夫しています。

電動注射器の使用電動注射器
どんなに細い注射針を使用しても、麻酔液の注入速度が早くなったり遅くなったりと不安定になると痛みが生じます。また、手動で麻酔注射を行う場合は、圧がかかりすぎてしまうために33Gという極細注射針は使用できないのが一般的です。そこで当院では、電動注射器(オーラスター)の使用によって痛みを抑制しています。

電動注射器では、細い針でもゆっくりと麻酔液を注入することができるので、麻酔時の痛みが抑えられます。また、安定した低速度で少量ずつ注入できるため、麻酔が速く、よく効きます。さらには、効果を得るための麻酔薬の量を最少に抑えることにもつながり、安心・安全な治療に役立ちます。

レーザー治療も導入

レーザー当院では、歯科用レーザーの「オペレーザーPro(炭酸ガスレーザー)」も導入しています。レーザー治療は、医療の各分野で使用され人体に対する安全性は十分に確立されています。また、歯科用レーザー治療は痛みが少なく、従来の歯科治療に比べて治りが早いのも特徴です。

レーザーによって炎症が治まったり治癒が早くなる理由は、レーザーを当てることによって患部が40度くらいの熱を持った状態になり、その状態が10日間ほど持続することにあります。この間、患部が他の部位より高温になっているために感染が起こりにくく、また血行が良くなることから細胞の活性化が生じ、炎症が治まるのです。

不安感や・恐怖心などのストレスもなく治療でき、副作用もありません。高血圧や心臓疾患、内科的疾患などの各症状をお持ちの方から、妊婦さんなどにも安全に使用いただけます。レーザーは、外科用メスとしても使用されていますが、下のような様々な治療に効果を発揮します。

●むし歯治療/むし歯菌を殺菌し、歯質を強化します
●口内炎治療/炎症の痛みを取り除きます
●知覚過敏症/フッ素と併用し、歯がしみるのを防ぎます
●歯周病治療/炎症を抑え、歯ぐきの腫れを引かせます
●根管治療/根管に照射することで、殺菌・消毒します
●インプラント/手術時にメスとして使用することで、手術部分の治癒を早めます。
●メラニン除去/歯ぐきの黒ずみを取り除きます
●止血・殺菌/歯を抜いた後の止血と殺菌に使います

歯医者が怖いという方へ

歯医者が怖いという方へ 歯医者といえば、「痛い」「怖い」というイメージで、「できれば通いたくない」とおっしゃる方が多いと思います。しかし、そのために歯科医院から足が遠のき、歯が悪くなって食事が楽しめなくなってしまったら...。歯が気になって思いっきり笑えなくなったら...。こんなに残念なことはありません。

痛みの感じ方には個人差があるため、どんなに工夫してもなかなか「完全無痛」といい切ることは難しいと思います。ですが、麻酔注射後に「いつ、注射したんですか?」「最近は針を使わないのですか?」と言ってくださる患者さんがいらっしゃることも事実です。

当院では、歯科医院の悪いイメージを払拭することによって、個々の患者さんのQOLを維持できるよう、今後も様々な方法で「できる限りの無痛治療」に取り組んでいきます。

「なくてはならない歯科医院」を目指すこと

地域のかかりつけ医として

当院の診療目標は「患者さんの歯を守り、健康を育む」こと。10年後の健康を見据えた質の高い歯科治療を通じて、健やかさと美しさに満ちたライフスタイルの実現をサポートします。

患者さんの歯を守り、健康を育んでいくためには、今現在の主訴を取り除くだけの「その場しのぎの治療」ではなく、歯を悪くしないための予防や、治療後の状態を維持するためのメンテナンスなど、長い期間にわたって患者さんと深く関わっていくことが大切だと考えています。

患者さんにとって、
「あの歯医者さんへ行けば、自分の歯のことを自分以上にわかってくれている。知ってくれている。一番いい方法を考えてくれる」
そんなふうに思っていただける存在になりたいと思っています。

地域のかかりつけ医として患者さんから、
「なくてはならない歯科医院」
「ここでしか治療を受けたくない」
と思っていただけるようになるにはどうしたらいいかと考えたとき、私たち歯科医療者が患者さんのことを「家族同様」に思い、対応していくことが大切なのだと思い至りました。

一人ひとりの患者さんに対して、(自分の家族に治療やアドバイスをするとしたら...)と考えることこそが、最良・最適な治療のご提案へとつながり、信頼関係を築いていくことになるのではないかと。そんなふうに、「地域のかかりつけ医」として、あるいは「隣の歯医者さん」的な存在として、皆さんと長いお付き合いをさせていただきたいと願っています。

患者さんのQOL向上のために

院長あいさつ歯が美しく健康な状態であれば、生活の質は確実に向上します。例えば、白くて並びの良い綺麗な歯は、人前でも口元を気にせず自然でいきいきとした表情をもたらします。また、食材を選ばず何でも噛める歯は、活力ある生活の源となります。歯を守り健康を育むことは、患者さんの健やかさと美しさに満ちたライフスタイルの実現につながります。

そこで重要になってくるのが、
①できる限り歯を削らないミニマルインターベンション
②10年後の健康を見据えた精度の高い治療を実現
③痛みのない無痛治療実現への取り組み
④お口の健康を維持し向上を目指すメンテナンス

という考え方です。

これらを通じて、長い目で見て今後の貴重な時間や費用を無駄にしない最善の診療を心がけています。

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