80歳までに、歯の本数が半分以下に減少

予防歯科の現状

成人の口腔内には28本の歯があり、食事を美味しく楽しむには、最低でも20本の歯が必要だといわれています。しかし、平均的な日本人の残存歯数は80歳で12.2本というデータがあるのです。

50歳頃から喪失歯が増え始め、60歳時点では4人に1人が部分入れ歯を装着。そして80歳以上の2人に1人は総入れ歯になっているような現状です。ですが、日本人が歯を失う最大の原因は加齢ではなく、実は「治療の繰り返し」なのです。

むし歯を削って白い樹脂を詰める治療をしたのに、いつの間にか樹脂の周りがむし歯になり、今度は銀の詰め物をする。その後さらに詰め物の中がむし歯に冒され、一回り大きな銀の詰め物にする。そんなふうに、治療後の「良い状態」を維持できず、次々と治療を繰り返して、結局大切な歯を失ってしまうのです。

これまでの日本の歯科医療の問題点

予防歯科の現状日本で治療した銀の詰め物や被せ物の平均使用年数は約7年とされていますが、ドイツで治療した被せ物は、10年後で79%、15年後でも56%が使用できます。さらに、ブリッジは10年後で82.0%、15年後でも64.0%と長期間機能しています。また、オランダでのブリッジは10年後で92%、12年後でも87.0%と、ドイツ以上に長い期間使用されています。

こうやって比較してみると、日本における銀の詰め物や被せ物の寿命が大変短いことがはっきりします。実際、日本の歯科医院で日常的に行われているむし歯治療(修復治療)の3分の2程度は、再発による治療の繰り返しであると考えられています。

なぜ、諸外国との間にこれほどの差が生じるのでしょうか。その最大の理由は、日本ではむし歯や歯周病という症状に対して機能回復させる治療を優先して、疾病の原因除去と再発防止対策に真剣に取り組んでこなかったためなのです。

患者さんの意識の改善も重要です

予防歯科の現状患者さんが歯科医院に足を運ぶ理由も、そのほとんどが「歯が痛くなった」「歯がぐらつく」「歯ぐきから血が出る」といった対処治療を求める通院であることが一般的です。この場合、歯を削ったり、歯石を除去したりという機能回復のための応急処置を施せば、症状はいったん改善するため、その時点で「問題が解決したので治療終了」と考えてしまっていたことが間違いだったのです。

歯の健康を真剣に考えるのなら、なぜ口腔内に疾病が発症したのか、その原因を突き止めてきちんと対策しなければ、むし歯や歯周病は必ずといっていいほど再発し、歯を失う典型的なパターンに陥ってしまうのです。

現在では、むし歯や歯周病の原因が解明されており、どのようにすればむし歯や歯周病を未然に防ぐことができるのかというリスクコントロールの方法が確立されています。

ですから、自らのリスクを探り、そのリスクの原因(生活習慣やブラッシング方法)をコントロールして、むし歯や歯周病が再発しないように改善することが本当の治療だと私たちは考えています。そうすれば、年齢を重ねても歯で苦労する心配はありません。予防こそが最良の治療といえるのです。

予防先進国スウェーデンでの事実

ここでスウェーデンでの事実にご注目ください。スウェーデンでは20年以上前から予防を国民に推奨してきた結果、75歳で平均19.5本の歯が残っているという驚くべき成果があらわれています。

予防先進国スウェーデンでの事実

日本では、予防のために歯科医院を定期的に利用している人は約2%程度です。しかも歯を悪くして時間とお金をかけた人が、予防の大切さに気づいて通っているのが実状です。反面、予防先進国のスウェーデンでは、80%以上の人が普段から予防を心がけています。

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